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ラブライブ!サンシャイン!!〜千歌キチとAqoursの夢の軌道〜
第2話:サンシャイン
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彼女以外のその場にいる3人は、顔を見合わせ頷いた。

「じゃあ、発声練習をできるだけ早く終わらせないとな。すぐにやろう。僕はダンス練習までには戻ってくるから、それまでは頼んだぞ」
「うん!」
「ええ!」
「ヨーソロー!」

バラバラな返答を確認した後、その場静かに去る。
集中するための必須アイテム・ウォークマンを取り出し、イヤホンを差し込んだ。


「さて、僕もやることだらけだからなァ。音響の確認、会場案内の紙貼り……」


100曲以上の曲から選んだのは、『ダイスキだったらダイジョウブ!』────あの3人Aqoursが、今日歌う曲だ。


「よし、行きますか」



──────



「────完璧じゃねぇか……」


思わず感嘆の声を漏らしてしまった。今まで、3人の動きが噛み合うことがほとんどなかった。
正直、あまりに期間が短かったのだ。突然会場が準備され、満員にできなかったら廃校にすると言われ……曲を作るのだって急ピッチでやったし、振り付けも寝る間を惜しんで考えた。その振り付けも試行錯誤を重ねた結果、当日まで変更があった。衣装は曜1人で全部やってくれた。これには感謝せざる得ない。
しかし、これだけ完成するとは……思いもしなかった。


「孝紘くん……どうだった?」


真剣な面持ちで尋ねる千歌。最高の笑顔で答えてあげよう。


「完璧だよ、千歌。流石マイワイフだね!」
「ほんと!?やったー!!ところで、わいふってなあに?」
「千歌ちゃん、気にしなくていいよ」
「野鷹くんって相変わらずね……本番まであと40分くらいなのに」
「愛を伝えるのにタイミングなんて計る必要あるかい?僕は否だと思う」

梨子は僕のほうを見て呆れたように手を頭にやっているが……何故だ。僕の言ってることはもっともだろう?
そして肝心の天使は、銀髪クルクル女に「ワイフ」の意味を間違えて教えられてる。後で僕が教育し直さねば……
おっと、こんなことをしていると開場時間になってしまうな。
僕は手を叩き、こちらに注目を集めさせる。

「もうすぐ開場時間だから、すぐに3人は着替えて、10分前にはステージ裏に待機しておくように。
さっきの通りやればライブは大成功だ。自分を信じて頑張ってくれ。
僕は見ていることしかできないから」


3人と目を合わせ、大きく息を吸う。



「スゥー………………あれ、何言おうとしたんだっけ」


漫画でよく出てくるガクッという音がよく合うような感じで、千歌以外の2人はバランスを崩した。ベタかよ。

「なんていうか……昔から思ってたけど、孝紘くんって場をしめるのヘタクソだよね」
「なっ!?お前とは小学校以前からの付き合いだけど、そんなに
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