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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第5話「我団(チーム)」Aパート
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下」
天桐は、その二人を見て名前を呼んだ。
この二人は、クラスメートの男子生徒の井崎や松下といい、クラスでは仲の良い二人組。
入学の時から、天桐とか何度か交流がある。
「おいおい、それラブレターか?矢元」
「あぁ、そうだけど」
井崎が矢元の持つラブレターを指差した。
「流石、うちのモテ男10人衆の一人」
「いやー、敵わないな。ほんと」
井崎と松下は揃って矢元のことで話始めた。
「そういや、城ノ崎も貰ったことあったよな」
松下が城ノ崎に話しかけた。
「そうだけど」
「城ノ崎は、10人衆には入ってはいないが、一部の女子からは人気高いからな」
と井崎もそう話すと、そのまま天桐に顔を向けた。
「そういえば、天桐は貰ったこととかあったけ?」
遂にその話題が天桐に向けてきた。
「・・・さぁ?どうかな」
天桐は頬に汗を垂らせた。
(そんなの生まれてその方、一度もねーよ。記憶では。)
「あれあれ、もしかして天桐君は一度も貰ったことないんですかね」
松下が憎たらしい顔で天桐を見て
「僕はあるな、中学で5回、それも告白もされてさ」
と自慢を始めてきた。
「俺もあるぜ。もう10回以上になるかな」
それに一緒に井崎も自慢をしてきた。
この二人は、別に天桐を嫌っていてそうするのではなく。たまに、こういう風にちょっかい的ないじり方をしてくるのが天桐との接し方みたいなものの1つである。天桐は迷惑に思っているが。
「あれー天桐君。もしかして悔しがってる?」
「べ、別に悔しくなんかねぇよ」
「嘘つけよ」
「悔しいて顔に書いてるぞ」
「もういいだろ」
「うー、怒ってるのは図星だな」
すると、からかわれている天桐を横から見ていた城ノ崎が
「そろそろいいじゃないかな?」
と少しトーンが低い声で言ってきた。
「え?」
井崎と松下はその言葉で少し寒気がした。
「・・・」「あちゃー」
天桐と矢元は冷や汗を出した。
「井崎君が貰ったラブレターってさぁ。・・・イタズラのやつでしょ。女子から罰ゲームで仕方なく出す羽目になったやつ。それも5回とも全部」
「ウッ・・・」
井崎の顔色が変わった。それは明らかに具合が悪そうな顔へと変わっていた。だが、そんなのことお構いなしに、
「なんでも女子達が罰ゲームで、学校でイケてない男子ベスト10の誰かさんにラブレターを書かされるというのをやり始めたらしくれ。相手はルーレットで選ぶらしく、井崎君が何度も選ばれたとか。それでラブレターを出していったある時、告白することにまでなった女子が君の目の前でいきなり大泣きしたらしいね。それから」
と城ノ崎が次々と井崎の黒歴史説明を続けると
「やめろーーー」
井崎が突然、教室内で大声を出して両手で頭を抱えたままお床に膝をついた。それを教室にいた他の生徒
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