暁 〜小説投稿サイト〜
メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第5話「我団(チーム)」Aパート
[3/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
くさん聞こえる。
数日ぶりに学校の通学路を歩く天桐の回りは、同じ学校の生徒でいっぱいだった。
(ほんと、久々だなー)
久しぶりに登校する学校を見ると天桐は少し懐かしさを感じた。
天桐は教室に入ると早速久しぶりな人物に出会った。
「あ、士良」
天桐に気付いた城ノ崎は、手を振って挨拶した。
「よ、久しぶり」
天桐は返事をしてそのまま城ノ崎の後ろの席に座り、鞄を机の右に掛けた。
「竜二は?」
「うん。まだ来てないみたいだよ」
「そうか」
天桐はそう言い、左側の窓から生徒達が歩いて来る校門を見た。
「ごめんね。塾のウィーク期間でずっと勉強三昧だったから」
城ノ崎が突然、謝ってきた。
「え?あぁ、仕方ないさ。東京の大学行くなら、それくらい仕方のないことだぜ」
だが、事情を知る天桐はそれを軽く受とり紀にしていないといった。
「おっす、おはようでおひさー」
二人に向かって矢元が歩いて来た。
「お、きたか」
「おはよう」
「いやー、ウィーク中バイト三昧だったからな。お前らに全然会えなかったな」
「そうだな」
と三人でお喋りを始めると
「あ、それ」
城ノ崎が先にそれに気付いた。
「なんだ、また来たのか」
天桐もそれに目をやりそう言った。
「あぁこれな」
矢元の左手には白い小さい横長の封筒を持っていた。
それを見た二人はすぐに何なのかが分かった。
ラブレターだ。
この信道高校の生徒の3割は女子である。
男女が共学であれば、どこかで恋愛的要素、イベントが発生しても不思議ではない。
矢元は、ここに入学した1年の頃からラブレターをよく貰っている。
竜二は学校内トップ10に入るイケメンで通っている。
見た目や性格的にも悪くないかっこいい分類である彼は本校だけではなく他校からもラブレターや告白されている。
何人かとデートしたりしたが、正式な彼女は一度も出来ていない。
それは全部、矢元が断っているからだ。
過去にしたデートは、付き合う前にデートを一度してくれという願いやしてみようかとう理由でやっている。
ちなみに、城ノ崎も実は以外とモテることがあって、イケメンではない彼は美少年よりの可愛い顔をしているという理由で一部の女子達に人気である。高校に来てから8回も告られたことがあるらしい。
矢元のラブレターを見た天桐は、
「へぇー。まぁ俺には関係ないけどな」
と少し目をそらして言った。
それは、天桐はこの二人に比べてラブレターなんて一度も貰ったことがないからである。
ただ、過去に何度か自分に片思いをしている女子が何人か居たという噂を何度か聞いている。
それが事実なのか本人は知らない。
そんな三人のところに
「なんだなんだ」「どうした朝からしけた顔して士良」
二人組の生徒が近づいてきた。
「井崎、松
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ