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ラブライブ!サンシャイン!!〜千歌キチとAqoursの夢の軌道〜
第1話:彼が眺めたいモノ
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に一番も何もねぇよ」
「作業の指示を出してるのはあなただし、音響やライトの借り出しをしたのもそう。あなた以外の3人は、少なくとも野鷹が一番やってると思ってるよ」
僕の慣れていないことランキングトップと言ってもいい奴が来た。褒められるのすっげぇ苦手なんだよなァ……というか僕は。
「──僕は無我夢中でやってただけだ。千歌がやりたいって言い出したことなら、僕はそれを粉骨砕身の精神でサポートする。
それと、あいつは今までにあんなに一つのことに熱中したことがなかった。それは僕もだ。だから、僕も同じくらいには最低でも熱中して、あいつの横に立っていけるようにしたい。千歌が見た世界を、見ていきたいんだ。あいつの夫を名乗る以上は、これくらいのことは簡単にやってのけないとな」
「……ホント、深すぎるくらいの愛だね」
「当たり前だ。この世で1番千歌を1番好きでいるのは僕だって自負してる」
「その言葉、案外間違ってないかも。あ、でも同じくらい千歌が好きな子、1人思いつくわ」
「は?誰だそいつ、ちょっと僕の前に召喚しろ。この目で然と確かめてやる」
「え、気づいてないの……あなたの身近にいる人だと思うんだけど」
ガチで思い浮かばないのだが……見つけたら即刻品定めしてやるからな。絶対僕の方が上だ。
「そろそろ切り上げっか。さーて、まだまだやることだらけだなァ」
「粉骨砕身して頑張るんでしょ?」
「おいやめろ、あれ自分で言ってても死ぬほど恥ずかしいからな」
「いやいや、かっこよかったですぞ?」
「茶化すな」
そう言ってむつの頭を軽く叩く。まあ、ああ思っているのは紛れもない事実なのだが。
確かに、目の前に立ちはだかる壁は大きいかもしれない。この場所でスクールアイドルをやるということ、続けるということ自体が大きな壁なのかもしれない。
でも、それならその壁を壊せばいい。倒せばいい。壁は壊せるもの、倒せるものなのだから。μ’sという、偉大な先輩が言っていたように。
僕はその先に広がる景色を見たい。千歌と共に────そして、僕と同じように千歌と共に歩んでいく者たちと共に。Aqoursと共に見るためにも、ここで僕が頑張らなければならない。
「──準備、とっとと終わらすか」
「そうね、頑張ろ」
──────
僕が帰りに寄った場所。ここは内浦の砂浜。ここでいつもあの3人は練習しているわけだ。まだ部活動として認められていない以上、なにかしら場所を見つけて練習しなければならない。千歌の自宅である旅館・十千万も近いし、バス停もすぐそこにあるから練習するにはもってこいの場所なのだ。あと地面が安定していないため、ライブで激しい動きをするのに必要な筋肉も自然と鍛えられる。スポーツ選手がよく砂浜トレーニングをするように
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