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ラブライブ!サンシャイン!!〜千歌キチとAqoursの夢の軌道〜
第0話:世界一の千歌キチ(自称)
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て……確かほら、Aqoursの高海さんが好きなんじゃ……」
「えっ?そんなの聴いたことないけど…」
「うそ!?2年生の間じゃ結構有名らしいよ!」
彼女の友人たちだろうか?会話の内容モロに聞こえてるのですが。てかそんな情報どっから漏れるんだよ。毎回思うけど、女子の情報収集力のは本当に肝を抜かされる。
そして、口ごもっていた彼女から、一つの言葉が放たれようとしていた。
「あなたのことが──」
「ごめんなさい。僕には心に決めた嫁がいるんです」
間を置いて。
「「「「嫁ーッ!?」」」」
「はい。私には、心に決めている方がいます。いずれ私たちは結婚する予定なので、貴女と付き合うことは申し訳ないながらできません。ごめんなさい」
深く頭を下げて、僕は最後にこう付け加えた。
「浦の星学院2年生高海千歌は僕の嫁なので、下手に触れたら女性でも許しかねます。では」
そして、振り返る。そこには、頭に手を置いて呆れ返ったような幼馴染み──いや、腐れ縁がいた。なんで?
「お前何してんの?」
「いや、ちょっと待ってただけだけど……っていうか!最後の威嚇絶対いらないよ!?あと千歌ちゃんいたらどうするの!」
「あれくらいしておかないと、曜のような同性愛者が近づいてくるかもしれないからな……」
「だから私は違うってば!いつまで引っ張るのこのネタ……」
「あと3週間はありがたく使わせてもらうわ。てか『曜のような』ってうまくね?」
「はぁぁぁぁ……まったく、早く教室行くよ」
「ッたりめーだ、千歌に真っ先に会いに行くのはこの僕だァァァァァァ!」
ちなみに千歌は曜が先に行っててとか告げ口してやがったらしい。僕の愛が伝わる機会をことごとく妨害しやがる奴だ……
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