1章旧校舎のディアボロス
4話はぐれ悪魔祓い
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心配に思っていたのだが、ふと気付いた
玄関口が開いてる
それに何か言い知れない不安が俺を襲う。なんだ、これ。すごい嫌な感じがするぞ
人の気配もしない。寝ているだけなら、こんな異常な空気は感じられないはずだ
俺は玄関で靴を脱いで、その靴を手に持って廊下を進みだした。
そろりと顔だけ開いているドアから覗き込むと、淡い蝋燭の光がついていた
「・・・ちわーす、グレモリー様の使いの悪魔ですけど・・・。依頼者の方、いらっしゃいます?」
俺はそう声をかけるも、何も返事がこない。だけとも、その時、俺はドアの隙間から漂ってきた異臭に鼻を手で覆う。この臭い、この前はぐれ悪魔の時に嗅いだことのある臭いと同じだ
まさかと思い、部屋の中に入った俺は息を詰まらせた
切り刻まれたからだ、傷口から溢れている臓物らしきもの。そして逆十字の格好で壁に貼り付けられているのだ。しかも太くて大きな釘が男の両手にひら、足、そして胴体の中心に打ち付けられていた
見るに堪えない無残な人間の死体だった
「ゴボッ」
俺は堪えきれずに、腹から込み上げてくるものをその場から履いてしまった
な、なんだよこれ。こんなの普通の神経じゃできないぞ!
男が打ち付けられているすぐ下の床には血溜まりが出来ており、その壁には文字らしきものが血で書かれていた
「な、なんだこれ・・・」
「『悪いことする人はお仕置きよー』って、聖なるお方の言葉を借りたものさ」
ッ??突然後方から若い男の声がした。
振り向くと、其処には若い白髪の神父がいた。年齢は俺と同じぐらいだな。
「んーんー、これはこれは、悪魔くんではありませんかー」
神父は俺を見ると嬉しそうに笑う
この神父、教会関係者だ
そういえば部長が言ってたな、『悪魔祓い』は悪魔の仇敵で、神の祝福を受けた彼らの力は悪魔を滅すことができる存在だと
「俺は神父♪少年神父〜♪デビルな輩をぶった斬り〜、ニヒルな俺が嘲笑う〜♪おまえら、悪魔の首刎ねて〜、俺はおまんま貰うのさ〜♪」
突然、神父が歌い出す
くそっ、訳がワカンねぇよ、なんだよこいつ!
「俺の名前はフリード・セルゼン。とある悪魔祓い組織に所属している末端でございますよ。あ、別に俺が名乗ったからって、お前さんは名乗らなくていいよ。俺の脳容量にお前の名前なんざメモリしたくないから、止めてちょ。大丈夫、すぐに死ねるから。俺がそうしてあげる。最初は痛いかもしれないけど、すぐに泣けるほど快感になるから。新たな扉を開こうZE!」
初めて会うタイプだな、言動がめちゃくちゃだ
やっぱり、悪魔祓いか。やばいな、・・・でも、こいつには言いたいことがある
「おい、お前か?この人を殺したのは?」
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