外伝
第0話『るろうに戦姫〜独立交易都市浪漫譚』
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!大当たりだぜ!」
突然の出来事にヴァレンティナは戸惑いを見せたものの、凱のエールによって喜びを見せた。
「当たったのですの?夢ではありませんか?」
「夢なわけがあるかよ。嬉しさのあまり、とうとう現実との区別がつかなくなっちまったのか?」
景品を受け取った後も、ティナの興奮はなかなか収まることがなかった。
――◆――
店の外に出ても、やはり興奮が収まらない。微かな高揚感が彼女を年頃の娘さんモードにさせる。
丁寧に包装されている箱を封切る。やっとお目当ての景品が手に入った。
「何か記念を残したいですわ」
「じゃあ景品で写真を撮影してみるか」
「シャシン?なんですの?それ」
「風景や人物を絵に残したり羊用紙に移すことを言うんだ。まぁ、細かいことは実際に撮ってみてからだ。ほら、ティナ。君の声でこいつを起動させてみな」
本人の音声認識で特殊玉鋼は起動する。ティナの透き通った肉声を一度覚えたら、その玉鋼はティナ専用のものとなるのだ。
期待に胸を躍らている中でも、玉鋼は綺麗な画面を演出する。
撮影用機能を立ち上げて――玉鋼を掲げて凱はティナに光を向けた。
カシャッ。唐突にそんな音が聞こえた。
再び極薄板の玉鋼を除くと、そこには凱とヴァレンティナがしっかりと映し出されていた。
「ハラ○○ー!」「ぶっ!!」
思わずフいちまった。
以前知り合ったスクールアイドルのセリフだぜ!なんでロシア語を知ってるんだ!?偶然か!?
だがこの程度で驚くのはまだ早い!凱はさらに隠し玉を疲労する!
「それだけじゃない!ティナの顔をこうしてやる!!」
ティナの玉鋼をを取り上げると凱の指先が妖しく踊る。お絵かき用の機能を立ち上げていたずらする!
「ああ!やめて!やめてやめてやめてやめてやめてやめて!」
顔がいじられる!ヴァレンティナは凱の背中をポカポカたたいて講義する。
それだけじゃない。着せ替え機能を立ち上げて、ティナにメイド服やらチャイナドレスやらチアガールやらを着せた。
もちろん、『名前を付けて保存』だ。ファッショナブルなティナをフォルダでタグ分けして整理整頓だ。
「あはははは!こいつはおもしれーや!我ながら傑作だぜ!」
「ひどい!」
大手お菓子メーカーのペロちゃんのように、ぺろっと舌を伸ばしているヴァレンティナの顔がそこにあった。
「さてと、おふざけはこれ位にしておいて……俺のと登録しあおうぜ」
「トウロク……ですか?」
「俺の玉鋼とティナの玉鋼を互いに登録すれば、いつでもお話できるんだぜ。それだけじゃない。絵や文章だって送ることが出来る」
当然ながらジスタートの言語パッチもとい、祈祷言語はまだ作られ
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