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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
瞬殺
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となると、例え《貫通継続ダメージ》といえども、カインズが圏内にいた以上、その発生は停止していなくてはならない。つまりあの男のHPを削り切ったのは、短槍《ギルティソーン》以外のダメージソース、ということになる。だが、そこに抜け道がありはしないだろう。

考え続ける内に、俺の近くにのそっと立つ人影があった。

「……おまち」

やる気皆無な声と共に、NPC店主は四角い(ぼん)から白いテーブルに移した。油染みのあるコック帽の下に伸びる長い前髪のせいで、顔はさっぱり見えない。

他の層の、清潔で礼儀正しくキビキビしたNPC店員ばかり見慣れているのだろうアスナの唖然とした視線に見送られながら、店主はのそのそとカウンターの向こうに戻っていった。

キリトは卓上から安っぽい割り箸を4本取り、他の3人に手渡した。割り箸をパキンと割って、ドンブリを1つ引き寄せた。同じようにしながら、アスナが低い声で言った。

「……なんなの、この料理?ラーメン?」

「似た料理、かな。名前は《アルゲードそば》っていうんだけど」

と答え、キリトは薄い色のスープに沈む縮れ麺を引っ張り上げた。

うらぶれた店内は、4人の麺をすする音で響いた。

ノレンの外をカサカサと乾いた風が吹き抜け、表で謎の鳥がクアーと鳴いた。

「……おいしくないわね、これ。生麺の味しかしないわ」

「やっぱり来る店を間違えたな」

「そこまで不味いか……。俺はこの微妙な味、気に入ってるんだけどな」とキリトは美味しそうに食べている。

数分後、空になったドンブリをテーブルの端に押しやってから、アスナはヒースクリフを見やった。

「……それで団長、何か閃いたことはありますか?」

「………」

スープをきっちり飲み干し、その底の漢字っぽい模様を凝視しながら意外な言葉を放った。

「1つ気付いたことがある。……これは断じてラーメンではない!」

「……は?」

俺が唖然とした顔で、しばらく口をポッカリと開けていた。

「団長もそう思いますか?麺の出来は悪くないと思うけど、スープの味がね……。醤油とかあれば、立派な東京風ラーメンになると思うけど……」

「俺は、このままでも美味いと思うけど……確かに醤油があれば、ちゃんとした醤油ラーメンが完成するな」

ヒースクリフの意外な発言により、いつの間にか話がラーメン評論会に変わった。しかもキリトとアスナは、美味しいラーメンの作り方を模索し始めた。

「……お前ら、話を逸らすな」

唖然から解放された俺が、怒りのこもった口調で言った。

「……そうだったな」

ヒースクリフがドンブリから眼を離し、顔を上げた。

「では、この偽ラーメンの味の分だけ答えよう」

パチンと割り
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