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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
348部分:第四十七話 北の大地その六
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第四十七話 北の大地その六

「聖闘士の強さ見せてやりますよ」
「思う存分ね」
「その意気だ。それでは北にだ」
 今のカミュの言葉にバベルとオルフェが応える。
「それならばカミュ様」
「このまま北に向かいます」
「そういうことだ。進路はこのままだ」
「了解です」
「わかりました」
 また応えるバベルとオルフェだった。彼等はそれぞれの橇の手綱を握っていた。
「まっすぐにですね」
「進めます」
「犬達に曳かれて進むのは」
 カミュは今度は一人呟いた。
「戦場ということか」
 そんなことを呟きながら今戦場に向かう。その頃彼等が目指す北には既に狂闘士達が集まっていた。
「そうか。レニングラードを発ったか」
「はい、今しがた」
「そして犬橇でこちらに向かっています」
 周りの狂闘士達が口々にレダに対して報告する。
「どうされますかレダ様」
「これについては」
「そうだな」
 レダは彼等の言葉を受けてまずは考える顔になった。そうしてそのうえで言うのだった。
「まずはインプ達を向けよう」
「あの者達をですか」
「まずは向かわせるのですか」
「そうだ。まずはだ」
 彼はこう言うのだった。
「そのうえでだ」
「そのうえで」
「どうされるのですか」
「罠も用意しておこう」
 ここで邪悪な笑みを見せるのだった。
「罠をな」
「罠といいますと」
「それは一体」
 何かと。問う他の狂闘士達だった。
「その時になればわかる。しかしそれは今ではない」
「今ではない」
「そうなのですか」
「そうだ。今ではない」
 またこう言うレダだった。
「今ではな。しかしインプ達は向かわせる」
「はっ、わかりました」
「それでは士気は我等が」
「罠は私が張る」
 それについては自身が行うというレダだった。
「だからだ。私も行こう」
「ですがレダ様」
「レダ様恩自ら動かれるというのは」
 彼等はそれには怪訝な顔になった。彼等はまだレダが動きべきではないと考えていたのだ。
「どうかと思われるのですが」
「それでもですか」
「そうだ。それでもだ」 
 こう返すレダだった。
「私自ら行こう」
「では我等も」
「御供します」
「私もです」
 他の狂闘士達も次々に名乗り出た。八大公ともあろう者を一人で行かせるわけにはいかない、そういうことだった。彼等の世界もかなり複雑なものがあるようだ。
「それは御願いできるでしょうか」
「是非」
「いいだろう」
 レダはその彼等の言葉を受けたうえで頷いてみせたのだった。
「御前達がそれを望むのならばな」
「はっ」
「有り難き幸せ」
 彼等はレダの言葉を受けてすぐにこう返したのだった。
「それでは我等も」
「御供致します」
「これでい
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