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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#7
呪縛の死線 玲瑞の晶姫VS漆黒の悪魔U 〜Shallow Sleep〜
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している時は、
更に始末が悪いのであります」
『だからテメー何言ってやが』
 ドズゥッ!
 薄ら笑いを浮かべた悪魔の言葉が、別のモノで遮られた。
『あぁ〜?』
 弾丸を遙かに越えるスピードと、
ソレを細切れに出来る程の精密性で動けるスタンドは、
己に突き刺さるモノを見てもまだ事実とは認識しなかった。
 ズタズタに千切れて部屋の至る所に散乱しているリボンの切れ端が、
捻れて硬質化し足を灼いているのを見ても尚。
「お前は、放ったリボンを全て引き千切って、
私の流式(ワザ)を完全に封殺したと想った。
でもソレは “思い込み” なのであります。
リボンがバラバラにされたら効力を失う、
“ソレはお前の勝手な思い込み” なのであります」
『!?』
 淑女が言葉を続ける間にも、リボンの切れ端が、
エボニー・デビル本人が引き千切ったモノが次々と小刃と化し、
内部に閃熱を宿したまま針の牢獄のように全方位から襲い掛かる。
「堕天使は、翼を引き千切られても、深淵から甦る……ッ!」
 左手を傾け厳かに差したヴィルヘルミナの指先に合わせ、
桜色の火の粉がスベテの刃から煌めき闇の中を一色に染めた。
『な、何ィィィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッッッ!!!!!?????』
 不可思議な紋章と紋字を鏤めながら、灼桜の刃が空間を埋め尽くす。
 その総数(かず)1000、否2000、否……
 怒濤とは別に相殺された時に備えた、二段構えの自在法、
 その様相は正に千切れた天使の羽根吹雪、
不浄を跡形もなく灼き滅ぼす晶姫の翅炎(はえん)
 ソレが微塵の容赦もなく呪魂の悪鬼、
エボニー・デビルの全身に突き刺さり炎浄する。
『バ、バカなああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!
こ、このオレが!! 今の 『エボニー・デビル』 が貴様なんぞにッッ!!
ラヴァーズッ!貴様なああああああああんぞにィィィィィィィィィィィ――――――
――――――――――――――!!!!!!!!!!!!??????????』 
 悪魔も桜煉の羽根吹雪に対応しようとしたが、
最初の差撃(さげき)で足下を縫い止められていた為
躱す事は(あた)わず旋回させた短剣と長槍も
とてもスベテは撃ち落とし切れない。
 幾ら攻撃力が凄まじかろうと、取り憑いている “憑代(よりしろ)” は
ただの人形に過ぎないので防御力は無きに等しい。
 憎しみさえも超える、人類史上未曾有の精神エネルギー 【恨み】
モノによっては天涯万里(てんがいばんり)を焦土と化し、
(しず)めるにも 『神』 として(ほう)じるしかないというこの力も、
破壊エネルギーで在るが故に防衛力はゼロ。
“恨みを晴らす” 事と自身が 「滅ぶ」
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