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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#7
呪縛の死線 玲瑞の晶姫VS漆黒の悪魔U 〜Shallow Sleep〜
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、通常の一本で事足りる。
 筈、だった。



 ヴァッッッッッッッッッギャアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァ
ァァァァァァ――――――――――――ッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!



 仮面の淑女ただ一つの誤算は、怨嗟に悶える悪魔の破滅的な殺傷能力。
 漆黒のスタンドパワーを迸らせながら
凄まじい廻転圧力で突っ込んできたエボニー・デビルは、
さながら地獄の底を吹き荒ぶ黒き暴風。
 廻転と同時に生み出される真空に拠り一切の死角はなく、
刳り出した灼刃の怒濤はチェーンソーのように暴れ狂う
拷問口中にバラバラに切り刻まれる。
 その周囲から襲い掛かる別陣も、
手にした呪いの武器と巻き起こる真空波に弾き飛ばされ、
最終的には中部分から(こぼ)れ落ちる。
 幾多の戦闘を経験し、死線を何度も越えてきたヴィルヘルミナを、
その “業” を、ここまで圧倒的に封殺した者はい――否、ただ “一人”
 攻撃と同時に防御陣にもなっていた分厚き刃の壁が
冒涜の十戒のように断ち割れ、退く暇もなく黒い暴風が淑女の躰に襲い掛かる。
「――ッッ!!」
 悪魔の廻転咬撃をかろうじて右腕でガード出来たのは強運と歴戦で磨かれた勘、
そうでなければ左の乳房を喰い千切られていた。
『ふが、ぶが、ほひぃな、へめぇおうねうじゃうじゃひふひひぎってやほうとしはのにほ』
 何を言ってるか解らない、解りたくもない言葉を漏らしながら悪魔は
倒立するように下半身を浮かせクネらせる。
『まは、ひいがおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ―――――――――――――――ッッッッッッッッ!!!!!!!』
 そう言って再び始まる、地獄の零距離廻転咬撃。
「あ――ッ!? ぐううぅぅぅぅッッ!!」
「姫!!」
 バキバキと骨に食い込む音と噴き出る鮮血に、
流石のヴィルヘルミナも悲痛な声を漏らしティアマトーさえも声を荒げる。
「こ、この、ぉ……ッ!」
 余りの痛みに仮面の中で涙を滲ませ、
それでも廻転の圧力に合わせて腕を振る。
 ヴチィ! と筋繊維の千切れる音がして力の方向を換えられたスタンドが
中空へと吹っ飛ばされる。
 しかし悪魔は、この身を切って繰り出した血染めの技にも対応した。
 即座に躯をバルバルッ! と縦廻転し方向(ベクトル)()えるのではなく、
ソレ以上の(パワー)で以て強引に上昇を降下軌道へと捻じ曲げる。
 


 ヴァギィィィィッッッッ!!!!



 暴力的且つ致命的な破壊音がヴィルヘルミナの脳裡を劈いた。
 絶対の戦装束に、神器 “ペルソナ” に、呪いの短剣が深々と突き立った。
「……」
 反射的に左腕を振るが、スピードもキ
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