第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#7
呪縛の死線 玲瑞の晶姫VS漆黒の悪魔U 〜Shallow Sleep〜
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タンドの法則は関係ねぇ〜!!
最強なんだよ!! 最強!!
“こうしたのはテメーなんだからな?”
“ここまでスタンドが強くなるほど恨ませたのはテメーなんだからな!!”
ゲハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!』
心底下卑た笑い声で、エボニー・デビルは首を廻転させながら
血の混じった唾液を撒き散らせる。
通常のスタンドバトルならば、ヴィルヘルミナは歴戦の経験によって
相手に対応するだけの知性と能力は充分に在る。
しかし (条件付きではあるが) 通常のスタンド法則を完全に無視する
異端の能力者、 『エボニー・デビル』 は初陣の相手としては最低最悪と言えた。
「……」
そんな事は承知の上、
理不尽や不条理を幾ら嘆いても仕方ないのを熟知している淑女は
夥しい数のリボンを自分の周囲に展開させる。
闇の中に桜色の火の粉を煌めかせるその様相は、
正に眼前の 『悪魔』 と真正面から対峙する水晶姫。
屋内で “長物” 特にヴィルヘルミナのような “大長物”
散開型の武器は著しい不利益をもたらすが、彼女の技量はソレに順応する。
「閃……ッ!」
掛け声と共に鋭く衝き出される細い両腕に連動して、
桜火舞い散る総数50以上のリボンがそれぞれバラバラに動き
エボニー・デビルの眼前を覆い尽くし、継いでソファーやテーブルを死角として
二陣、三陣が襲い掛かる。
無論そのリボンにはスベテ物質強化の自在法が編み込まれてある為、
鉄をも寸断する切れ味を宿している。
しかし。
『しゃああああああああああらくせええええええええええええええええええぇぇぇぇぇ
ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――――――――――ッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!』
どこから出したのか、狂声を挙げる呪い人形は
身の丈を遙かに越える漆黒の長槍を手にし、
ソレを残像すらも映らぬ驚愕の速度で既に旋回させていた。
ズッッッッッッッッヴァァァァァァァァァァァァァァ――――――――――――――
―――――――――――――――ッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!
ヴィルヘルミナの撃ち放ったリボンが、
見た目そのままの強度でいとも容易く呪いの黒刃に切り裂かれ
多量の白い断片が空間に散乱した。
「!?」
ソレすらも結果としてヴィルヘルミナの瞳に映っただけで、
実際は凄まじいパワーとスピードで巻き起こった旋風によって
その大半が千切れたコトは認識出来ていない。
自らも制御しきれない莫大な量のスタンドパワーを漲らせたエボニー・デビルは、
人形とは想えない醜悪な表情でヴィルヘルミナに叫ぶ。
『ンな薄っぺらい紙っ切れで “悪
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