マブラヴ
1479話
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を慣らす予定だったんですが、昨夜、篁中尉から予定を変更すると言われまして」
「あー……なるほど」
それを聞けば、今日起こるのはどんな事なのか大体の予想は出来る。
そもそも、そうなるようにアドバイスをしたのは俺なんだし。
「え? アクセル代表、何か知ってるんですか?」
「ああ。まぁ、結構面白い事になると思うから、期待していてもいいぞ。ローウェルは吹雪の整備を十全にしておいた方がいい」
「は? はぁ。……機体の整備を十全にって事は、実機を使って何かをやるって事ですか?」
「そうなるな」
俺の言葉に首を傾げたローウェルだったが、何かを言う前に食堂の入り口に現れた整備員と思しき者に呼ばれる。
「いっけね。忘れてた……すいません、アクセル代表。自分はこれで失礼します!」
俺に向けて素早く敬礼をすると、食事を素早く食べて――味わうというより掻き込むといった表現が相応しい――去って行く。
早食いも軍人としては重要な技能だってのは事実だから、おかしくはないんだが。
けど、合成食じゃない食べ物は未だにそれなりに高価な筈だ。
ゆっくりと味わいたかったというのが正直なところだろう。
「さて、それでアクセル代表。何を企んでいるんです?」
こちらは優雅に食事をしていたステラが尋ねてくるが、俺は笑みを浮かべて口を開く。
「サプライズってのは、ネタバレしたら面白くないだろ? ……ただ、今も言ったが色々と驚くことになるとは思うけどな」
「あら、随分ですね。教えてくれてもいいのに。……ねぇ、スレイ?」
「ふむ、こうなってしまうとアクセルは結構強情だからな。大人しく待っている方がいいと思うぞ?」
スレイも昨日は俺と一緒に篁と会ったので、予想は出来ているのだろう。
笑みを浮かべて、そう告げるのだった。
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