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衛宮士郎の新たなる道
第14話 一夜明けて
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ほどの器にカリスマ性がさらに磨きがかかるのはおかしくはありません。いや、いずれ貴方は私や帝をも上回る王になれると愚考しますよ?」
 「過分な賞賛、身に余るばかりですエレンホス副代表」

 2人は選んでいる言葉こそ固いが、それは社交辞令や建前では無く本心からであった。
 そんな2人――――と言うより、フロガ・K・エレンホスのカリスマ性や存在感に全く動じず、一歩も引かず、対応するレオに揚羽は心の中でさらに震え上がった。
 マスターピースの副代表のカリスマ性と存在感は、傑物に対する意味で目が肥えていると自覚していた揚羽からしても衝撃的だった。
 そんな衝撃を感じた自分とは違い、いとも容易く普通に応対し続けるレオに戦慄しても仕方がないと言えた。
 そう、動揺している時に、今度は揚羽に向いて来た。

 「お父上からお噂を聞いてはいましたが、御息女の揚羽殿とこうしてお目にかかれて大変光栄ですよ」
 「いえ、その様な・・・」
 「オイオイ、俺の娘を苛めてやんなよ。分かっててやってんだろ?」
 「その様な気は無かったのだが―――それにしても貴殿は何故ここに居る?九鬼財閥の代表として揚羽殿が推参したのではないのか?」
 「お前にちょい、聞きたい事があってな」
 「内容にもよるな」

 帝が直接会って聞きたい事となると、それは余程の重要案件だ。
 それに対するフロガの言葉は当然の対応である。

 「なら勝手に言わせてもらうぜ?月初めに川神学園の学長、川神鉄心に手紙送ったろ?あれは如何言ったもんなんか差し支えなければ教えてくれねぇか?」
 「悪いが応える事は出来んな。――――ああ、教えられないと言う意味じゃない。私はその内容を知らないのだ」
 「・・・・・・・・・副代表の立場で知らねえだと?あり得ねえだろ」
 「そんな事はなかろう。どの様な組織と言えど、長とその次に位置する者が情報を共有していない事など、珍しくもあるまい」
 「それはその両者が裏で暗闘なり、権力闘争してる場合とかにもよるだろうが。それとも何か?マスターピースも実は一枚岩では無いってか?」

 若干揶揄って来る帝に内心で苦笑する。

 「いや、基本一枚岩だ。それに現代表は聡明な方。何れ時が来れば私にも教えるだろう」
 「そん時まで待つってか?相変わらず巨山の様にずっしりとした態度が好きな奴だ」

 そんな重鎮だらけの式典会場を囲む様に警護している軍人の一部が女性であり、それはドイツが誇る猟犬部隊だった。
 猟犬部隊は故意か偶然か全員が女性である。
 そして猟犬部隊の主軸メンバーからは、今回の参加は3人のみだ。
 勿論クリスの護衛であるマルギッテと有給休暇を取っているフィーネとリザを除いた3人である。
 その3人は現在小休憩中で、テルマにいたっては鎧
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