暁 〜小説投稿サイト〜
衛宮士郎の新たなる道
第14話 一夜明けて
[4/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
人類の黄金期を齎す為に裏ではテロ組織や紛争をコントロールしているのだが、どうしても手が出せずに管理しようがない裏社会に潜む勢力が2つあるのだ。
 理由は複数あるが、その中でも一番の理由が両方とも本拠地についての情報が全く掴めていない点にあった。
 そして、その内の一つの一部が日本の川神市付近で騒動を起こしたであろうと言う報告書を読んでいたのだ。
 それに対して直にそれが確定情報かと確認させていると共に、今回の騒動の隠隠蔽工作に移る――――移ろうとしたが、自分の与り知らぬ何処かが既に情報操作による隠蔽工作を全世界レベルで展開させていた。
 世界を又に駆ける二大財閥では無い事は確認しているし、川神院はその手の事に疎いので論外。
 一応身内であるマスターピース創設者(グランドマスター)ならばそれも可能だが、自分達は頼んだ覚えも無い上、頼まない限り《H》も自主的には動ないだろうと確信している。
 では何所の誰がと言う疑問が付きずに不気味であると言えた。
 何所までも不明のままだが、取りあえず害は起きていないのでそれは置いておき、問題に戻る。
 その問題の勢力の騒動中、霊基盤が反応している事からサーヴァントを呼び出し使っていることは想像に難くは無い。
 であるならば、サーヴァントにはサーヴァントを当てる鉄則に従って、この本部からもサーヴァントとそれを従わせるマスターを派遣するしかない。
 しかし動かせるペアは今は全員で払っており、一番早く帰還できる者達でも明朝までかかる。
 立場上自分が動くワケにもいかないし、ドクターライトニングを向かわせる訳にもいかない。
 ラミーとも連絡が付かず、勿論グランドマスターから預かっている“2人”も動かす訳にはいかない。
 そこで如何したモノかと思案していると、プライベートチャンネルのアラームが鳴る。
 このタイミングで誰だ?と訝しみながら相手の名前を見ると、随分と暫くぶりの名前を見た。
 だが油断できる相手でもないのだが、このタイミングを恐らく狙って連絡を取ったと言う事に相応の意味があるのだろうと、トワイスは連絡を繋げて開いた。

 「久しぶりだな最上幽斎」
 『うん、久しぶり』

 画面上に出てきたのは灰色の髪をした男性で、やり手の企業家の最上幽斎。
 約二十年前にその手腕を買われて、九鬼財閥にスカウトされた傑物。
 トワイスとは九鬼にスカウトされる以前からそれなりの親交を持っていたが、お互いに立ち場上忙しくて、ここ十年ほどは連絡すらも取っていなかった。

 「思い出話に花を咲かせたいところだが、生憎と忙しくてな。出来ればすぐに本題に入って欲しい。私に何か用があるのだろう?」
 『勿論判っているとも。昨夜の川神での騒動の件で、私なら君の力になれると思ってね』
 「・・・・・・・・
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ