ピンチな姉
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和バンザイ。話は後で聞くから、乗って!」
あたしは適当に喋りながら、アムと共に狭い馬車の中にもつれ込むようになだれ込むと、即座にバタム!とドアが閉まる。乗ってから気づいたが、やたら高級そうな馬車だ。あたし達以外に、人は居ない。行き先も告げていないのに、カラカラと馬車が発車する音がする。
ふぅ、これでひとまずは、安心…。危機は去った、かな…?あたしは一仕事終えた達成感からなんとなく額の汗を拭う仕草をした。ノエルのいるところから「危機」を離せたからとりあえず良しとしよう。まあ隣にいる人がその「危機」なんだけどさ・・・。
て言うか今気がついたけど、これ、ノエルの危機は去ったけどあたしの危機はこれからなんじゃ・・・?
それに気がついた時、もの凄い視線を横から感じて、あたしはギクッ、と軋むような動きでそちらに首を向ける。
ギギッ、ギギギッ、と音が出そうなくらい殊更ゆっくり、そちらを向く。
お隣には、眼力だけで人を殺められそうなアム様がいらっしゃいました。
ピンチ、続行・・・?
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