第2章:異分子の排除
第36話「事件が終わって」
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うよ。とりあえず、シャルちゃんには改めて転入してもらう事になるから、それ関連で色々あるから頑張ってね!で、ハインリヒさんは早速手伝ってもらうよ!」
「え、えっ!?」
「ま、待て...!」
手を引っ張り、走り出す束に為すがままになる二人。
やはり、天災にはついていけないようだ...。
=桜side=
次の日、昨日の事件はなんだったのかというぐらい、いつもの光景が広がっていた。
...なお、織斑は自宅謹慎でいないのだが。
「デュノア君、やっぱり今日も来てないねー。」
「やっぱり昨日のニュースでやってたのと関係あるんじゃないかな...?」
尤も、何もかもがいつも通りという訳でなく、少し違う所もあった。
例えば今女子が話していた話題だ。
昨日の内にデュノア社が潰れた事はニュースになり、その事で昨日は休んでいた彼女が気になるのであろう。...今は既に“デュノア”ではないがな。
「さくさくは何か知ってるの〜?」
「...一応、聞いておくが...なぜ俺に尋ねる?」
先程の女子の話を聞いていた本音が俺に聞いてくる。
「え〜?だってさくさくって色々知ってるでしょ?」
「確かに普通よりは知っているとは思っているが...。」
「さくさくだってわかってて聞き返してるでしょ〜?」
...そういうって事は、やっぱり本音は知っているんだな...。
やはり更識家に仕える家系なだけあるな。
「...まぁ、今日のSHRでわかるさ。」
「ふ〜ん...。」
とりあえずそう言っておく。説明するのも面倒だしな。
「.....トーナメント...決着....うぅ...。」
「...あー...ラウラ...?」
...と、そこでそんな弱々しい声が聞こえてくる。
声の主はもちろんラウラだ。ついでに秋十君がどうにかしようと奮闘している。
「こんな事なら、あの時の模擬戦で全力を出せばよかった...。」
「べ、別に全力の試合の機会があれだけとは限らないんだからさ...そ、そこまで落ち込むなよ...。」
「うぅ...。」
...戦いができなかったらできなかったで、随分と拗ねているな...。
「...と、そろそろ鳴るな。」
俺がそういうと同時に、チャイムが鳴ってSHRが始まる。
そして、山田先生が教室へと入ってくる。...疲れた様子で。
「...せ、先生?どうしたんですか...?」
「あー...いえ、お仕事がですね....。」
心配になった前列の女子が話しかけ、山田先生ははぐらかしながらも答える。
「...えっと、
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