暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第36話「事件が終わって」
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す!朗報ですよ!」

「あ、よかった...。」

「...さすがに身構えすぎじゃないかな...。」

 だって桜さん(諸悪の根源)が隣にいるし、ついつい勘繰ってしまうんだよなぁ...。

「...?なんの事ですか?」

「あ、こっちの話です。...それで、朗報とは?」

 とりあえず山田先生の話を聞く事にする。

「あ、そうでした。男子の大浴場が、今日から解禁になったのです!」

「え、それって...。」

「はい!これからは寮の小さなお風呂で我慢する必要もないんです!」

 それは確かに朗報だ。俺だって、こじんまりしたのより広々としてた方がいいし。

「デュノア君にも伝えたかったのですけど、今日はお休みなんですよね...。」

「...あー、俺の方から伝えておきます。」

 桜さんが誤魔化してそういう。
 ...誤魔化した所で、女性だから意味ないんだけどな...。

「...じゃあ、今から入りに行くか。」

「そうですね。」

 折角なので、俺と桜さんで大浴場に向かう事にする。

「あ、織斑君見ました?織斑君にも伝えようと思ったのですけど...。」

「...織斑なら寮の部屋で謹慎中ですよ。」

「あっ、そ、そうでしたね...。」

 あいつ、散々やらかしたらしいからな...。
 千冬姉を結構怒らせたみたいだ。...自業自得だと思うが。

「一端部屋に行くか。」

「タオルとか必要ですしね。」

 何気に広いお風呂は入学前以来だなぁ...。
 会社には一応あるけど、入学してからはそんな機会ないし...。

「じゃ、また後でな。」

「あ、はい。」

 桜さんが一言告げ、俺たちは大浴場へと向かった。











       =out side=





「これはこっちで、これは今すぐ処理しないと...ああもう!書類が多すぎる!」

「が、頑張ってください束様...!」

 ワールド・レボリューションの一室にて、書類の山があった。

「さー君助けてー!束さんだけじゃあ、捌ききれないよー!!」

「そう言いつつ、凄い速度で処理してるじゃないですか...!」

 それを束とクロエが必死になって処理していく。

「まぁ、自分でやった事だから仕方ないんだけどねー...。」

「一応、功績になりますからね...。あ、束様、これ。」

「ん、りょーかい。」

 積み重なっている書類は全てデュノア社関連の後始末だ。
 デュノア社の黒い部分を露見させる際、どうしても会社の干渉があった事は隠せなかったので、こうして事後処理の書類が大量に来ている。

     コンコンコンコン

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