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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十八話 派遣任務 4
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すぐにその結果が表示された。

「……これの何件かは魔法絡み何だろうか?」

ひどく深刻そうな顔で呟くアスカ。当然答えは返ってこない。

その時だった。

キィ……

コテージの扉が開いた。

「!」

バッと身構えるアスカ。

「ん、何かあったか?」

中に入ってきたのは、先ほど出かけた筈のシグナムだった。

「え?いえ、何でもありません!えーと、何か忘れ物でもありましたか?」

アスカはブラウザーを閉じてシグナムに尋ねる。

すると、シグナムはフッと小さく息を吐いた。

「いや、今回はお前が正しいと思ってな。私も残る事にした」

それを聞いたアスカが大いに慌てる。

「そんな!オレの事は気にしなくていいですから、みなさんと行ってきてくださいよ!副隊長も、こっちの世界は久しぶりなんでしょう?」

アスカとしてみれば、旧友との交流をやってもらいたいから気を利かせたつもりだった。だが、

「本来なら、私やヴィータがそれを言わなくてはいけない事だったんだが、少し気が緩んでいたようだ。それに気づかせてくれたお前には、むしろ感謝している、だから気にかけるな」

シグナムはそう言って、少し笑った。その大人の笑みにドキリとするアスカ。

(やっぱり、シグナム副隊長って美人さんだよな)

訓練では鬼だけど、と心の中で思う。

「ところで、そいつを使わせてもらっていいか?」

シグナムがパソコンを指す。

「え?あぁ、はい、どうぞ。オレはもう終わったんで」

アスカがシグナムに席を譲る。

「そうだ。高町隊長の御実家でもらってきた、コーヒーか紅茶、飲みますか?」

「ああ、紅茶をいただこうか」

「了解ッス」

アスカはカップを用意しはじめる。

その間に、シグナムはブラウザーを立ち上げた。

そして検索ボックスをダブルクリックして、過去ログを見る。

普段はアリサが使っているのだろう。

ファッションやグルメ情報と言ったワードが次々と出てくる。

が、その中に一つ、パソコンの持ち主が検索しないであろう異質なワードがあった。

行方不明者 名簿 警視庁

「……」

シグナムはお茶の用意をしているアスカを注意深く観察する。

こちら側にきてから、アスカの様子が少しおかしい事にシグナムは気づいていた。

フェイトを通して、過去にオルセアの戦場で護衛任務をしていたから、異世界では異常に警戒心が出ると聞いていたが、どうもそれだけではなさそうだと思ったのだ。

(アスカ。お前は何を隠している……地球で何があった?)





アスカside

紅茶とコーヒーを飲みながら、特に異常もなく1時間が過ぎようとしていた。
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