第24話 反世界政府同盟
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府の奴らの都合の良いように捏造された嘘の事実だ。世界政府に陥れられたあなた達は、彼らに対して歯向かうべき資格がある。そして、革命軍には世界政府を打倒するという目的がある。我々は、協力し合える存在だ」
俺の質問にドラゴンは間を開ける事もなく、即答した。言っていることに嘘はないだろうと、彼が答える様子からそう感じていた。続けて質問する。
「協力とは、具体的には何を?」
「革命軍は、未だ小さな集まりでしか無く、力も弱い。だから世界各地で協力者を集めようと我々は動いている。ソレに協力して頂きたい。あなた達は、オハラ島のバスターコールから数百人の学者を引き連れて一人残らず助け出し生き残った。その事実があれば、革命軍により多くの協力者が集まるだろう」
ドラゴンは、オハラ島の出来事、そして生き残った俺達を革命軍による仲間集めの広告塔として利用したいらしい。その事を包み隠さず語ったのは、彼なりに誠実さを示す為だろうか。
「それと革命軍に寄せられる、色々な問題の解決も手伝って欲しい。依頼を受けてくれれば、あなた達の望む報酬は出来得る限り支払おう。もちろん、そちらの判断で依頼を受ける、受けないという事も決めてもらっていい。あくまで、世界政府打倒という目標を達成するための、仲間同士だという認識が欲しい」
「同盟を望む内容は分かりました。しかし、私たちは世界政府とは今のところ極力争わないようにしよう、という考えがあります。世界政府と敵対する、世界政府をこの世から無くす、という事までは求めていません。だから、我々が革命軍に協力するメリットは少ないと思うんですが、どうですか?」
暗に争いごとは勘弁してくれ、という事を言う。すると、しばらく無表情で考える素振りを見せるドラゴンだったが、次のように答えた。
「先程も言ったが世界政府は、既に貴方を敵とみなして世界中に指名手配書を配布しただろう。争いを望まなくても、世界政府側は既に大日本帝国海軍に対して臨戦態勢だ」
ドラゴンの考えは、いちいち尤もだと思う。こちらが争い事を避けようとしても、向こうが戦う姿勢であれば、いずれぶつかる可能性はあるだろう。
「あなた達には、革命軍が集めた世界中の情報を逐次共有させましょう。そうすれば、世界政府に先んじて行動することも出来るはず」
革命軍の持つ諜報能力が、どれくらいなのか分からない。だが、情報元が今のところ新聞ぐらいしか伝手がない俺たちにとって、世界中から集められるというのは非常に魅力的だった。
話を聞いた瞬間に、これは彼らと手を結ぶべき理由の一つだと感じていた。
横に座るクローバー博士の方に目を向けると、彼は一度頷いて黙ったままだった。事前に打ち合わせていた通り、どうするかは俺の判断に任せる、ということだろう。もう一度、
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