第12話 誰の為に僕は動く?
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??だから僕は二人には話してはダメなんだと。
「ごめんね二人とも。別に浮ついた意味を持ってあの人たちのお手伝いをしているつもりはないんだよ」
「じゃあ高橋君はなんのためにあの子たちと行動してるん?」
「花陽ちゃんと...凛ちゃんの為です」
僕は、即答した。
「僕は、2人の通う音ノ木坂を何とかして救いたいです。でも......僕に何が出来るかわからなくて。そんな時に高坂さんがスクールアイドルを始めるって聞いて、僕にも何かできるんじゃないか。そう思って今、あの方たちと行動しています。」
そう、全ては僕の幼馴染みの為に。
僕の行動理由のすべてに当てはまると言っても過言ではない。幼馴染みの為に、笑顔にさせる為に僕はこうしてここにいるのだから。
「ふ〜ん、そうなんや。......優しい子なんやね」
「そんなことはありませんよ。2人の事が大切なだけ、それだけなんです」
なんだか言ってて恥ずかしくなってくるのを感じる。
でも、嘘偽りを言ってるつもりは無いし僕もこうして言葉にすることでしっかりと何のために僕が動いているのか再確認できた。
「えりちはね、穂乃果ちゃん達の行動を認めてないんよ」
「え?」
突然、東條先輩は話し始めた。
えりち......あの、金髪の生徒会長さんのことだと頭で認識したのは名前を聞いてから数秒後のことだった。
「前にね、穂乃果ちゃん達がスクールアイドル部を設立しようとして生徒会室にやって来た時にえりちと口論になったんよ」
「それは...どうしてですか?」
「『部活は生徒を集めるためにやるものじゃない。思い付きで行動をしたところで状況は変えられないわ』ってな感じで言われたんよ」
「そんな...あの方がそんなことを言うなんて」
「えりち、生徒会でも何か行動したいって理事長にかけもってみたんやけど、断られちゃってねぁ。それで不機嫌だってこともあるかもなぁ」
絢瀬先輩とは一度しか会ったことはないけれど、とても美しく、聡明な方だ。
廃校という大きな問題が絢瀬先輩を焦燥させているのかもしれないと、僕は思った。
「確かに最近の生徒会長さんはピリピリした雰囲気だよね?凛ちゃん」
「うん...ちょっと怖いにゃ」
「思い悩みすぎ、かなぁ」
廃校っていう問題は大人の問題でもある。
本来なら生徒会長も...高坂先輩方も、当然在学生でも無い僕も。
どうにかできるような案件ではないのはこの僕ですらわかってるんだ。あの絢瀬先輩がわからないなんてことはないと思う。
「えりちは人一倍も音ノ木坂を守りたい意思が強いんよ。えりちの祖母の母校で失いたくないっていう気持ち
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