マブラヴ
1477話
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中でも炎獣や白炎といった風に炎を使った攻撃方法が得意な事もあり、どちらかと言えば炎属性寄りなのが俺だ。
このイーニァという子供は、それを感じ取ったのだろう。
それでも以前の霞のように俺を怖がったりしないのは……いやまぁ、俺と霞の初対面は決して友好的なものじゃなかったしな。
それもこれも、全て妙な小細工をしようとした夕呼が悪い。
「太陽……太陽か。何だか褒められているのかどうか、微妙だな」
「そう? ユウヤの心も暖かかったけど、アクセルの心は太陽だからもっと暖かいよ!」
だから、それが褒められ……うん? ユウヤ?
「ユウヤって、XFJ計画に参加しているアルゴス小隊のユウヤ・ブリッジスか?」
まさかここでその名前が出てくるとは思わなかった。
すると当然のようにイーニァは頷く。
「うん、そう。ミーシャを紹介しようと思ったのに、クリスカに怒られちゃったの」
あー……えっと、次から次に知らない名前が出てくるな。
そのクリスカとミーシャってのは誰なんだ?
そんな俺の顔を見て何かを思いついたのか、イーニァの顔がパァッといった感じで明るくなる。
「ね、アクセルにもミーシャを紹介してあげるね! ほら、こっちこっち!」
「いや、おい。本当にいいのか?」
イーニァに手を引っ張られながら、疑問に思う。
霞と同じ能力を持っているという事は、最初俺が思ったようにプロミネンス計画に参加している軍人の子供というのは否定される。
それに、霞と同じ出身……更にイーニァという名前を考えれば、俺が向かっているのはソ連軍の施設に間違いはないだろう。
俺の立場を考えれば、別にソ連軍の施設に入り込んでも問題はない。
大きな騒ぎにもならないだろう。
そもそも、俺はシャドウミラーの代表という形であり、このプロミネンス計画に協力するという立場だ。
普通であれば、そんな状況でシャドウミラーの代表である俺を相手にして妙な真似をしようとは思わないだろう。
だが……問題なのは、イーニァの所属国家がソ連だという事だ。
正直、ソ連との間には今まで色々としこりがあるから、向こうがこっちの予想通りに動いてくるとは限らないんだよな。
そんな風に考えている間にも、俺はイーニァに引っ張られてカリンダ基地の中を進んでいく。
そして裏口と思しき場所から施設に入るのだが……一応ここはソ連軍の施設だろ? なのに、なんで見張りとか誰もいないんだ?
いや、裏口だというのは分かっているんだが、それでも不用心だと思うんだが。
ソ連軍、意外とこのプロミネンス計画には力を入れてないのか?
いや、今のソ連軍はマブラヴ世界の中でもかなり国力が落ちてきている。
そんなソ連にとって、シャドウミラーの技術を多少なりとも入
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