15話目 漆黒の者(後)
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、ラッキーがグレイの元へ戻ってくる。
ギャラドスと巨大生花フシギバナの、1対1の戦いが始まった。
ギャラドスの凄まじい攻撃により、巨大生花フシギバナの体力が減っていく。
最初、巨大生花フシギバナには3つの回復手段があった。
1つ目は、“やどりぎのタネ”。これによって3体の味方ポケモンから体力が供給されていた。
2つ目は、“ギガドレイン”。相手に与えたダメージに応じて自分の体力を回復できるこの技を使うことで、攻撃しながら回復していた。
3つ目は、“こうごうせい”。シンプルに自分を回復させる技である。
それが、今ではどうなっているのか?
1つ目の“やどりぎのタネ”は、3体の味方ポケモンの消失により、体力の供給はストップ。
2つ目の“ギガドレイン”。これは攻撃と回復を同時にできる強力な技だが、1つ落とし穴がある。それは、相手にダメージを与えなければ自分を回復できない事である。グレイのギャラドスは耐久面でも非常に強く、“ギガドレイン”を1発当てても中々ダメージが通らない。よって、回復効果も減少しているのだ。
3つ目の“こうごうせい”。これについては……
「フシギバナ! “こうごうせい”だ!」
ギャラドスにみるみる内に体力を削られる巨大生花フシギバナを見て、ライフ団のアークは回復技を指示した。
巨大生花フシギバナは“こうごうせい”を発動した。しかし、回復効果はあまり得られなかった。
天候は雨。上空には局地的に厚い雲が存在し、日差しを遮っている。これにより“こうごうせい”に必要な太陽光が十分に集められず、回復量が落ちているのである。
回復の切り札となる“こうごうせい”の効果が薄く、巨大生花フシギバナはギャラドスの猛攻でますます体力が減っていく。
ギャラドスの“あまごい”の効果が切れて、辺りの天候が晴れになった頃。
巨大生花フシギバナは、戦闘不能となって倒れていた。
魔王フシギバナを倒した英雄ギャラドスの元に、美しき戦友ラッキーが走ってくる。
ラッキーは自分の傷を癒すこともしないで、ギャラドスの為に“タマゴうみ”を使った。
こうして、グレイは見事に幸運の家を守り抜いたのである。
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