15話目 漆黒の者(後)
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ーはうなずいた。
ラッキーは、ギャラドスの体力を回復させたいという強い思いで、巨大生花フシギバナの攻撃を避けていく。
「今! “うたう”」
グレイの指示で、ラッキーは“うたう”を使った。技は見事に巨大生花フシギバナに命中し、眠らせた。
「いいぞ! しばらく休憩しろ」
時間稼ぎが目的であるため、眠った相手をわざわざ攻撃して起こす必要はない。眠った相手は刺激せず、ラッキーは休憩にはいった。
グレイは、ギャラドスの方へ目をやった。
グレイから見て、ギャラドスはかなり体力が消耗しているように見えた。しかし嬉しい光景もあった。敵の緑液体ランクルスが倒れて動かなくなっていたのだ。
ギャラドスは現在、2体いる五芒星スターミーの片方に攻撃している。“まもる”の無敵時間は終わったらしい。
雨が降っているせいで、敵の五芒星スターミーの“ハイドロポンプ”の威力も上がっているが、緑液体ランクルスが倒れた今、そんなものは大した脅威でなかった。
ギャラドスは、あっという間に五芒星スターミーにダメージを与えていく。
グレイは再びラッキーの方に目をやる。巨大生花フシギバナはまだ眠っている。ラッキーは体を休めながらも、注意深く敵の目覚めを待っている。
ラッキーが何かに反応した。巨大生花フシギバナが目覚めたのだ。
巨大生花フシギバナは“ねむりごな”を放った。
「姐さん! “マジカルシャイン”!」
“ねむりごな”は攻撃技ではないので、直接的な破壊力はない。ラッキーが放つ直接的は破壊力のある“マジカルシャイン”に打ち消された。
ライフ団のアークは、五芒星スターミーの指示に集中しており、おそらく巨大生花フシギバナの事は意識から外れている。
トレーナーの指示がない巨大生花フシギバナと、グレイの指示があるラッキー。さらにラッキーは、“タマゴうみ”をギャラドスに届けるという熱い思いがある。
指示の有無と熱い思い。これによって、ラッキーは相手との大きな実力差を打ち消している。
しばらくラッキーに指示していたグレイは、奥からギャラドスが帰ってくるのを確認した。かなり大きなダメージを受けたようで、ボロボロの状態でこちらに向かってくる。
奥を確認すると、そこには倒れて動かなくなった五芒星スターミーが2体いることが確認できた。
この場に残っているポケモンは、ギャラドス、ラッキー、巨大生花フシギバナ、この3体だけとなった。
「KK! “こおりのキバ”」
ギャラドスは、巨大生花フシギバナに全力で突撃しながら“こおりのキバ”で攻撃する。ギャラドスの攻撃で巨大生花フシギバナは吹っ飛んだ。
その隙に、ラッキーが“タマゴうみ”でギャラドスを回復させた。
「姐さん! ありがとう! あとはあいつに任せてくれ!」
グレイに言われ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ