15話目 漆黒の者(後)
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理由も、圧倒的な炎に焼かれるビビヨンの心配も、気になる事は色々あるが全て無視して、グレイは今必要な事を冷静に指示した。
ビビヨンに“れんごく”を放っている黒犬ヘルガーは、ラッキーの攻撃を避ける余裕が無い。
ラッキーの“マジカルシャイン”が黒犬ヘルガーに直撃した。
黒犬ヘルガーは軽く吹っ飛び、地面に落ちた後、2度と立ち上がることは無かった。黒犬ヘルガーは戦闘不能になったのである。
“れんごく”によって発生した炎が散った場所にはビビヨンが倒れていた。ビビヨンも戦闘不能になっていた。
その場には、ラッキーだけが立っていた。
黒犬ヘルガーが短時間で目を覚ました理由。それは、ヘルガーが持つ特性はやおき、の効果であった。眠ってしまっても短時間で目を覚ますことができる特性である。
「姐さん! 急いでギャラドスを“タマゴうみ”で回復させてくれ!」
グレイの指示で、ラッキーはギャラドスと巨大生花フシギバナが戦い、遠くからは緑液体ランクルスの攻撃が飛んでくる戦場に向かい、ギャラドスを回復させた。
「KK“こおりのキバ”! 姐さんは“マジカルシャイン”を頼む!」
「フシギバナ! “ギガドレイン”だ!」
ラッキーが“マジカルシャイン”を放ち、ギャラドスは“こおりのキバ”で攻撃すると共に、得意の肉弾戦をしかけて巨大生花フシギバナを攻撃する。
敵の巨大生花フシギバナは、草タイプの特殊攻撃技“ギガドレイン”でギャラドスとラッキーを攻撃する。
ところで、“ギガドレイン”は単なる攻撃技ではない。この技には、相手に与えたダメージに応じて自分の体力を回復させる効果がある。
これにより、巨大生花フシギバナは、相手に攻撃しながら自分を回復できるのである。
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ギャラドスとラッキーの2体がかりでの全力攻撃は、巨大生花フシギバナへの体力供給よりも速いペースでダメージを与え、巨大生花フシギバナの体力が少しずつではあるが減ってきた。
(このまま押し切れるか……?)
グレイは慎重に状況を見守る。しかし、
「フシギバナ! “こうごうせい”」
ライフ団のアークが指示した“こうごうせい”は、自分の体力を回復させる技である。その時の天候によって回復量が異なるという特徴もある。
敵の“こうごうせい”により、ギャラドスとラッキーが徐々に与えたダメージも全て無に帰した。
敵の巨大生花フシギバナ。
相手に攻撃しながら自分を回復できる“ギガドレイン”。自分を回復させる技“こうごうせい”。そして、緑液体ランクルスと2体の五芒星スターミーから体力の供給を受け続ける事を可能にする“やどりぎのタネ”。
体力を供給している側も全員が“じこさいせい”で体力を回復でき
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