15話目 漆黒の者(後)
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ャラドスに“サイコキネシス”だ!」
黒犬ヘルガーを追撃するギャラドスだが、遠くのランクルスから放たれた強力な“サイコキネシス”が命中してギャラドスは墜落した。
巨大生花フシギバナが、墜落したギャラドスに“ギガドレイン”で攻撃するが、ギャラドスの“たきのぼり”により相殺される。
巨大生花フシギバナと、ギャラドスの殴り合いが始まった。
「KK! 攻撃は“こおりのキバ”を使え!」
草タイプの巨大生花フシギバナに、水タイプの“たきのぼり”は効果が薄い。草タイプに効果抜群な氷タイプの技“こおりのキバ”をグレイは指示した。
素早く指示を終えた後、グレイは施設の入り口に目をやる。入り口には施設長のゼンが立っていた。
「施設長! 姐さんが使える技は!?」
突然現れたラッキーも戦力として数えることにしたグレイは、ラッキーが覚えている技を訊ねたのだ。
「“タマゴうみ”、“リフレッシュ”、“うたう”、“マジカルシャイン”、この4つだ!」
施設長の答えを聞き、グレイは自らの知識を引き出す。
(体力を回復する“タマゴうみ”。麻痺や火傷を治す“リフレッシュ”。相手を眠らせる“うたう”。フェアリータイプの特殊攻撃技“マジカルシャイン”だな)
施設長のゼンが、グレイに声をかける。
「グレイくん! そのまま聞いてくれ! 警察に応援を要請したのだが、すぐに来ることはできないと言われた! すまないが、そのまま耐えてくれないか?」
グレイは施設長の言葉を聞きながらも、ラッキーをどのように使おうか考えるためにラッキーを観察していた。すると、先ほどの“れんごく”を受けて、ラッキーが火傷を負っている事に気がつく。
「姐さん! “リフレッシュ”を使うんだ! その後“タマゴうみ”だ!」
ラッキーを「姐さん」と呼ぶことにしたグレイ。指示を受けたラッキーは“リフレッシュ”を発動して、自分の火傷を治した。
その後、“タマゴうみ”を発動したラッキーは、自分の体力を回復をする――とグレイは思ったのだが、実際は違った。
“じこさいせい”と“タマゴうみ”。2つの技はどちらも体力を回復する技である。しかし両者には決定的に違うことがある。“じこさいせい”は自分しか回復できないが、“タマゴうみ”は自分以外の者を回復させることができる。
ラッキーは“タマゴうみ”を自分ではなくビビヨンに使った。
敵の緑液体ランクルスとの遠距離攻撃合戦で消耗したビビヨンの体力が、“タマゴうみ”によって回復した。
(“タマゴうみ”で自分を回復して欲しかったんだが……まあ、姐さんらしい行動と言えるか。ハッキリと対象を指示しなかったオレが悪いな)
グレイは、敵のポケモンの状況を素早く見る。
巨大生花フシギバナは、ギャラドスと戦っている。
緑液体ランクルスは、遠くからギャ
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