14話目 漆黒の者(前)
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ンが戦いから逃げるので、お互い攻撃がほとんど当たらない。
その間に、レパルダスが真ん中の戦場に到着した。
再び、ギャラドス&レパルダスVS巨大生花フシギバナ&黒犬ヘルガー、の戦いが始まる。
「ビビ! お前も真ん中の戦場を援護!」
グレイの指示により、グレイのポケモンは3体全員が真ん中の戦場に攻撃することになった。
「ランクルス! お前も真ん中を狙え!」
アークの指示により、緑液体ランクルスも真ん中の戦場に攻撃を放つ。真ん中の戦場は、4体のポケモンが戦いながら、さらに外側の2方向から遠距離攻撃が飛来するという激戦地区となった。
しかし、これはグレイにとっては都合の良い状況であった。グレイの狙いは、まず攻撃能力が圧倒的に高い黒犬ヘルガーを倒すことであった。戦場が混沌とすれば、黒犬ヘルガーにダメージを与えやすくなる。
グレイの狙い通り、あらゆる攻撃があらゆる方向から黒犬ヘルガーに飛来する。攻撃の全てを巨大生花フシギバナを盾にして防ぐ事が難しくなり、黒犬ヘルガーは少しずつダメージを受けていく。
(このままいけばヘルガーを倒せる! まずは1体だ!)
作戦が当たったことに、グレイは内心で喜んでいた。しかし、
「フシギバナ! “ねむりごな”」
アークは、相手を眠らせる技“ねむりごな”を指示した。
「避けろ! KK! レパ!」
グレイは慌てて指示するが、混沌とした戦場で回避指示は意味がない。
相手の“ねむりごな”はギャラドスに命中した。ギャラドスは眠ってしまった。
「レパ、お前だけじゃ勝てん! 逃げろ!」
「逃がさねえよ! フシギバナ! ヘルガー! 全力でレパルダスを攻撃!」
ギャラドスが眠った事により、真ん中の戦場の戦力は完全にアーク側に傾いた。
ビビヨンも遠くから攻撃し続ける。しかし相手は、ビビヨンの攻撃の直撃も気にせずに2体とも全力でレパルダスを攻撃する。
圧倒的な敵の暴力を受け、レパルダスはなす術なく戦闘不能となって倒れた。
「おい! 奥のビビヨンに攻撃しろ!」
アークがそう指示を出した。
眠っているギャラドスを放置し、巨大生花フシギバナと黒犬ヘルガーが、ビビヨンの方に向かってくる。緑液体ランクルスも、ビビヨンへの遠距離攻撃を再開した。
(マジかよ! これ、どうすればいいんだ……?)
一気に不利な状況となったグレイは、体中から冷や汗が出るのを感じた。頭はいつになく冷静で、冴えわたる感覚がするのに、何も打開策は思いつかない。
頭が真っ白になる、とは、意外にも冷静な時に起こる現象なのかもしれない。
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今、グレイが戦っている相手。ライフ団は、施設のラッキーを強奪しようと行動している。彼らは間違いなく裏
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