14話目 漆黒の者(前)
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されたポケモン……などの多くのポケモンが戦闘不能となって倒れていた。
相手は集団で、個々でもそれなりの力をもったポケモンであった。しかし、それなりの力程度ではグレイのポケモン、特にグレイのギャラドスには勝つことはできない。
グレイのポケモンは、ジムリーダーのゴンに勝った時よりもさらに大きな力をつけているのだ。
「なんだあ? 幸運の家にガードマンなんかいないって話じゃなかったのか?」
そう言いながら、ヘリから新たに男が1人降りて来た。男の年齢はグレイよりも少し上のように見える。
グレイは直観的に、降りて来た男が強いトレーナーであると感じた。
男がグレイに声をかけてくる。
「随分と好きにやってくれたな? だが、それもここまでだ」
一呼吸おいて、男が続ける。
「俺は、ライフ団所属の戦闘員アーク。これ以上に俺達を邪魔するつもりなら、俺は全力でお前を消さなきゃなんねえ。どうだ? おとなしく引き下がるつもりはないか?」
アークと名乗った男の忠告に対し、グレイは強気に言葉を返す。
「この惨状をよく見ろよ。オレのポケモンの強さが分かるだろ? それにオレはジムバッジを2つ持っている。子供と思って甘く見るなよ」
グレイの言葉を聞き、アークは笑いだした。
「惨状だあ? 笑わせんなよ、そのぐらい俺にもできるさ! ジムバッジ2つ? それがどうした? ライフ団の戦闘員である俺を、ジムバッジ2つ程度の実力で止められると思ってんのか?」
そう言い終わると、アークは素早くモンスターボールを5個取り出し、まず3つのボールからポケモンを繰り出した。
アークの前に3体のポケモンが現れた。
短足4本で歩行し、体は緑色、背中に巨大な葉と花をのせている、という外見。草タイプかつ毒タイプで、たねポケモンの『フシギバナ』。
黒い犬ドーベルマンのような姿で、角や尻尾の形が悪魔を連想させる外見。悪タイプかつ炎タイプで、ダークポケモンの『ヘルガー』。
ゼリー状の緑の体をもつスライムのような姿で、大きな両手が体から生えている。エスパータイプで、ぞうふくポケモンの『ランクルス』。
さらにアークは残り2つのボールからもポケモンを繰り出す。2つのボールからは同じポケモンが現れた。
スターミーが2体、地面に立った。
スターミー。五芒星の形のヒトデを2つ重ね合わせたような外見。水タイプかつエスパータイプで、なぞのポケモン。
こうして、ライフ団のアークの前には5体のポケモンが現れた。
アークの出したポケモンを、グレイは注意深く観察する。
(巨大生花フシギバナ、黒犬ヘルガー、緑液体ランクルス……そして、五芒星スターミーが2体か。どれも強そうだが……まさか1人で5体のポケモンを同時に指示なんかできないだろ? 他の奴
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