34部分:第三話 ローマへその六
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
何ともねえんだよ!」
「ならば痛いかどうかは受けてから知れ」
彼等の言葉を受けても動じてはいない。
「この拳をな。ライトニングボルト!」
声と共に右手から無数の光が放たれた。その光はそれぞれ複雑な動きを示しインプ達を切り裂いた。それと共に彼等を吹き飛ばしてしまった。
「うわあああああーーーーーーーーっ!!」
インプ達はその戦衣を砕かれつつ吹き飛び地に叩き付けられた。光が消えた後に戦場に残っているのはアイオリアだけだった。
「だから言ったのだ」
アイオリアは倒れ伏す彼等を前に右手を下ろし目を閉じて述べるのだった。
「このライトニングボルトを受けて立っていられる者なぞいはしないのだ」
「確かにな」
ここでまた声がした。何者かの。
「レオのアイオリア。黄金聖闘士の名に恥じない強さだ」
「あれだけの数のインプ達を倒すとはな」
しかも声は一つではなかった。複数だった。
「流石だと褒めておこう」
「しかしだ」
荒れ果てた荒野に。彼等は姿を現わした。
「それが果たして我等に通用するか」
「是非見せてもらいたいものだ」
「貴様等は」
アイオリアは彼等の姿を認めて今度は身構えた。身構えずにはいられなかったのだ。
「聞くまでもないと思うが、それは」
「どうかな」
「確かに」
アイオリアも彼の言葉に頷いた。
「貴様等は」
「そう、我等こそ」
「アーレス様の戦士である狂闘士達の頂点に立つ」
彼等は口々に言う。
「八大公よ」
八人の男達がいた。恐ろしいまでの禍々しい小宇宙を発しながら。今アイオリアの前に立っているのだった。
第三話 完
2008・4・17
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ