覚醒はいつも唐突に来るけど、それを支える土台があってこそ
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うが、一つ課題を出す」
「課題ですか?」
「そうだ。対象の二人と対話を行え。意味がわからないかもしれないが、それがお前を剣士として一歩先に踏み出させる」
「……分かりました」
「皆もエクソシストの相手をする必要はない」
「「「はい」」」
「任せた以上、しくじるなよ」
「はい!!」
「各自自分の役割を果たせ。そうすれば十分勝てる。10分後にでる。会場は駒王学園だ」
10分後に外に出てみるとゼオンがシュナイダーに跨り、マントを大きく広げていた。
「転移では万一の場合の奇襲が怖いからな。シュナイダーに引っ張ってもらう。マントの上に乗れ。変形させて固定するし、風はこっちで防ぐ」
「噂に聞く雷帝の揺り籠か。こんな機会じゃないと乗ったりできなかったな」
デュリオさんがちょっと嬉しそうにマントに乗る。
「雷帝の揺り籠?」
「ああ、悪魔達の間じゃ通じないんだっけ?その名の通り赤ん坊を守るように、雷帝を包みて守りし揺り籠。それからそれを本当に揺り籠として使った子供達は大成するって噂もあったっけ」
「こいつを揺り籠として使ったのなんて少ないがな。まあ、白音や黒歌、妖怪が何人かといったところか。いや、オレ自身もか」
ゼオンが苦笑をしながらも手招きでマントに乗るように促す。皆普通に乗る中、イリナとゼノヴィアだけはおっかなびっくりしながら乗る。それを見て面白そうにマントを揺らめかせて遊んでいるゼオンを見て、白音ちゃんの話が本当なのかどうか怪しくなる。
「さて、それじゃあ行くか。シュナイダー、エクセリオ・シュドルク、フェイ・シュドルク!!」
シュナイダーの身体が一回り大きくなり、角と鎧が生成され、空を駆ける。かなりの速度で走っているのに風を感じることもなくあっという間に学園まで到着した。そして、向こうが気づくよりも速く、シュナイダーの角がコカビエルの翼を根本から刺し貫いてもぎ取る。
「今のはサービスだ。所詮はシュナイダーにすら劣る力しか持たない堕天使だ。臆することはない」
そう言ってからゆっくりと高度を下げてくれる。
「シュナイダーにすら反応できない時点でオレと戦う死角などない。よくその程度の力量で戦争を起こそうなどと考えたものだ。上位ランカーのエースに劣るぞ」
「糞が!!よくもオレの翼を!!」
「過去の遺物の時代は終わったんだよ。それが分からないから、その程度の力しか持っていないんだよ。オレとシュナイダーとデュリオが手を出すまでもない」
「舐めるな!!来い、ケルベロス共!!」
工程に巨大な魔法陣が現れ、そこから何匹ものケルベロスが姿を現す。
「20匹か。とりあえず10匹はオレが貰うぞ」
「私は5匹もらいます。残りは頑張ってく
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