337部分:第四十六話 第五の戦場その二
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
第四十六話 第五の戦場その二
「アクエリアスの黄金聖闘士である御前にだ。よいか」
「謹んで御受け致します」
これがカミュの返事であった。
「コラ半島に行かせて頂きます」
「既に狂闘士達は出陣している」
「次に出た八大公は誰なのでしょうか」
ミロはそれを問うのだった。
「既にベルゼブブ、ベール、アスタロト、モロクが出陣していますが」
「おそらくはベリアル」
ムウがそのミロの問いに答えた。
「ベールのレダが出陣してきたのでしょう」
「ベールのレダというと」
「そうです」
ムウは今度はカミュに対して答えていた。
「魔神達の中で最も熱い炎を使う魔神です」
「その者が出陣したのか」
「コラに対して」
「そうです。教皇、だからこそなのですね」
ムウもまた教皇に対して問うのであった。玉座に座す彼に対して。
「カミュを行かせたのは」
「そうだ。炎に対して氷を向かわせる」
教皇は厳かな声で述べた。
「それで対する」
「炎に対して氷で」
「それで」
「わかりました」
やはりそれを謹んで受けるカミュであった。教皇の今の言葉も。
「それでは。御期待下さい」
「白銀の者は二人だ」
教皇はまた告げてきた。
「青銅の者は四人。いつも通りだ」
「はい」
確かにこれはいつも通りであった。出陣の際に共に向かう白銀及び青銅の者達は。合わせて六人なのは今回も同じであった。
「そしてだ。サガよ」
「はい」
サガにも声をかける。彼もまた教皇のその言葉に応えるのであった。
「御前にも出陣してもらう」
「わかりました」
「御前はカミュのサポートに回ってもらう」
それだというのである。
「これまで通り。よいな」
「畏まりました」
やはりサガも教皇の今の言葉をそのまま受けるのであった。ここでもいつも通りであった。
「ではカミュ、そしてサガよ」
「はっ」
「それでは」
また教皇の言葉に応える二人であった。
「北のコラ半島に向かうがいい」
こうして今回出陣する者が決まった。すぐにカミュは出陣の準備に入る。だがその前にまた黄金聖闘士達で集まって宴を開くのであった。
「今日はここか」
「はい、ここです」
ミロにムウが答えていた。今彼等は南欧風の店の中にいた。
聴こえてくるのはフラメンコである。店の内装はスペイン風で明るくそれでいて堅固な造りとなっている。舞台では若い娘達がそのフラメンコを踊っている。黄金聖闘士達はこの店に集まっていたのである。
「シュラの勧めでこのお店にしました」
「そうか。シュラのか」
「俺の故郷の味だ」
シュラがここで仲間達に告げてきた。
「この店の味はな」
「ああ、そうだったな」
アイオリアはシュラの今の言葉から察した。
「御前の
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ