第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#6
呪縛の死線 玲瑞の晶姫VS漆黒の悪魔
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弱さではその価値すら無いのか、
冷淡な思考を巡らせる淑女の耳に届く意外な声。
「ク、ククククククク……! つ、ついにヤったな……ラヴァーズ……ッ!」
血みどろで蹲る男が、その巨躯を不気味に蠢かせて笑っていた。
「ぃぃぃぃ痛えええええぇぇぇぇよおおおおおおおぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!
とぉぉぉぉぉっても痛えええええええええよおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
はははははははははははははははぅぅぅうははははははははははははははははははははぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
重傷で引きつる躯を起こした男が、苦悶に顔を歪ませながらも嗤っていた。
「痛みで、気でも違ったのでありますか……」
如何なる惨状にもその顔色を変えなかった淑女の頬に、冷たい雫が伝う。
その男、呪いのデーボは腕から噴き出した血を欠食者のように舐め回しながら
狂気の倒錯をヴィルヘルミナに見せつけていた。
「痛えええぇぇのよおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!
グフェヘヘヘヘヘへ!!!! おのれえぇぇぇ〜〜〜〜!!!!
よくも!! よくもヤりやがったなあああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
これで!! 心おきなくッッ!! キサマを “恨める” というモノだああああああああ
ぁぁぁぁぁぁぁハハハハハハハハハハハヒィィハハハハハハハハハハハハァァァァァァ
ァァァァァァァァァァ―――――――――ッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
悲鳴とも歓喜ともつかない狂声をあげながらデーボは鮮血を滴らせて立ち上がる。
「!!」
殺しこそしなかったが再起不能になる位のダメージは与えた筈なのに、
ソレでも立ち上がった男の死力に淑女は息を呑む。
「オレのスタンド!! 『エボニー・デビル』 は!!
“相手を恨めば恨むほど” その強さを増すッッ!!
感謝するぜぇ〜!! ラヴァーズ!!
この痛み!! この苦しみ!! そしてこれだけの “恨み” なら!!
確実にジョースター共を皆殺しに出来るッッ!! 解らねぇかッ!?
わざと見つかってわざとヤられたんだよぉおお〜〜〜〜〜!!!!!!!
ヒィィィィィィィィヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!!!!!!!!!!」
瀕死とは想えぬスピードで、
デーボはこちらに指を向けたままバルコニーに後退る。
「ヒヒヒヒヒヒヒ!! じゃあな!! またすぐに逢おうぜ!!
まずはテメーから!! 念入りに可愛がってヤるからよぉ〜ッッ!!
フヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ!!
ハハハハハハハハハハハハハハ!!
アアァァァァァハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」
欄干にもたれ掛かった血塗れの男は、頭蓋に響く断末魔を残し
そのまま階下へと落ちていっ
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