暁 〜小説投稿サイト〜
空虚で無気力な青年が異世界で新生活〜改訂中〜
第10話 疲労(※)
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か!?」
「ニャ!」

私も熟睡してしまっていたから、気付かなかったか。

というか、こんな小さい子と。

まさか、シュトラーセは。

「シュトラーセ。まさか、ロリコンという奴か……?」

騎士育成学校の時に、そういうことを話していた同級生がいた。

私は半分聞き流していたが。

「ノイ、歳は?」
「34歳ニャ」

シュトラーセの問いに、ノイは即答した。

結構な歳だな、ノイ。

「それは猫人族(キャットヒューマン)の計算だろう、ノイ。人間でいえば?」
「ニャ〜……。17くらいニャ」
「セーフだな。それに、俺はロリコンではない。外見が小さい子が好きなだけだ!」

いや、そんなことを堂々と言われても困るんだが。だがまあ、無理矢理というわけでは無さそうだな。

現に、ノイはシュトラーセの膝の上に座っている。種族は違うが、兄妹に見えなくも無い。

はぁ……。

怒るのもバカバカしくなってきたな。

「よし。飯も食ったし、ギルドにでも行くか」

シュトラーセはノイを脇に置き立ち上がる。

すると、ノイは当然のようにシュトラーセの背中にしがみつく。

そこがノイの定位置なのか。昨日も背中にいたな。

「はぁ……。私も行こう」
「朝から疲れてるな。大丈夫か?」
「誰のせいだと…!」

文句を言おうと顔を上げるが、シュトラーセは宿を出るところだった。

こいつは……!

いつかやり返してやる!

しかし、席に着いた時から、やけに視線を感じる。

…まあ、大したことではないだろう。

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