第10話 疲労(※)
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ドに身体を押し付け涎を垂らしながら虚空を眺めていた。
「大丈夫か、ノイ」
「だ、大丈夫ニャ〜……」
シュトラーセはノイを気遣いながら、膣から性器を引き抜いた。
同時に、膣からは収まりきらなかった精液がドロドロと流れ落ちる。
あ、あんなに出るものなのか……。
それとも、シュトラーセが特別なのだろうか。
まったく自慢ではないが、私に性行為の経験は無い。
何回か両親が持ってきた見合いや婚約などの話はあったが、世界を見るという目的を持っていた私はすべて断っていた。
だから、男性の性器を見るのも初めてだ。
そんなことを考えていると、シュトラーセと目があった。
「あっ……」
「キャァアアアアア!!エッチー!!」
叫んだのは私ではない。シュトラーセだ。
というか……。
「それは私のセリフだ!愚か者が!!」
私は手近のテーブルに置いてあった、シュトラーセの装備を手に取り投げつけた。
だが、シュトラーセは憎らしくも手で掴んで見せた。
いろいろと説教はしたかったが、間もなく朝食の時間だ。
説教は後にしよう……。
「ノイ、そっち持ってくれ」
「ニャ」
って、何貴様らは平然と後始末をしている!
何故、手慣れた様子でシーツを交換しているんだ!!
と、これが1時間程前の出来事だ。
「ノイ、野菜も食べろよ」
「野菜食べないと死ぬなら、食べるニャ」
野菜を嫌い、ノイが口にするのは肉や果物ばかりだ。
だが、そこまで嫌なのか。
「そうか。じゃあ食べなきゃな。これ食べないと、お前死ぬぞ」
いや、さすがに信じないだろう。
「本当ニャ!?」
……ああ、信じてしまうのか。
額から冷や汗を流し、ノイは野菜を食べ始めた。
結果的には良かったのだろうか。
食事も終わったところで、説教に移るとしよう。
「で、何をしていたんだ、お前たちは」
「何だ、知らないのか?あれはな、一般的にはSEXといって、俗語ではエッチやヤルなどの言葉でも」
「待て待て待て!!そういうことを言っているんじゃない!」
「じゃあ何だ」
くっ、無性にムカつくな。
いかんいかん。落ちつけ、私。
シュトラーセのペースに巻き込まれるな。
「何で、あんなことをしていたんだと聞いているんだ」
「朝の訓練だ」
「…何のだ?」
「敵が、寝技で来たときのためにな」
こいつ、本気で言っているのか?
……あの瞳は本気と書いて、マジと読むほどだ。本気らしい。
それはそれでどうかと思うが。
「質問を変えよう。ノイは、どうしてシュトラーセの部屋に?」
「夜のご奉仕に行ったニャ」
「昨夜からいたの
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