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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
第五十話 別様
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に乗せてさらに叩き潰してさらに止めに叩き潰す。
徹底的に相手を叩き潰して捻じ伏せて、其処からの反発心を利用して事を進める―――そういう人だ。
「やーい!ユウヤ、オムツはかされてやんの!お漏らしでもしたのかよ!」
南アジア系の少女、タリサ少尉がユウヤを囃し立てる。
オムツとは練習機の隠語だ。
「マナンダル少尉、他人事ではないぞ。貴様にも乗ってもらうのだからな。」
「え!?」
小隊指揮を行うイブラヒムの言葉に固まる少女。
「今回、用意したtype97は主機などをtype94と同型へと換装した実戦配備仕様の機体だ。レーダーなどの電子系機器が一部簡略化されてはいるがその特性はtype94に極めて近しい。
よってtype94セカンドのベンチマークに於いてF-15ACTVと並んで良い比較対象となる。」
「加えて貴様は計画が推移するに従って二号機への搭乗も予定されている。よってこれを期に貴様にも帝国軍のカリキュラムに沿って機種転換訓練を行ってもらう。」
唯依の説明を継ぐイブラヒム。現状の不知火が組みあがっていない内にチェイサーとメインの衛士の乗り換えを行うのは合理的な判断に基づいてだ。
戦術機の開発に伴う性能評価に衛士という変動分を成るべく引いておく為の処置だ。
「うへぇ……藪蛇だったよ。」
「お仲間だなチョビ。」
「うるせぇよ!」
ユウヤ・ブリッジス少尉の様子を見てお仲間がいる事で多少留飲を下げたようだ。
「戯れは其処までだ。無論吹雪の出力は貴様らが不慣れなことを考慮して電子的リミッターを設定し、従来の吹雪と同程度にまで制限させてもらう。
習熟度合に従ってリミッターを解除していく。」
その言葉にまた表情を険しくするユウヤ・ブリッジス、いい加減にしてほしいとうんざりする。
「米軍機以外への搭乗経験のない衛士に対しては順当な対応だと思うが何か不服があるのか?正当な理由があるのなら考慮しよう。」
俺の経歴をちゃんと見たのか?と言わんばかりに睨みつけてくるユウヤに唯依が告げる。それは逆に経歴を見た上での判断という事だった。
「いえ、とんでもありませんよ中尉殿。こんな蚊トンボすぐに乗りこなして見せますよ。」
「………そうか。ならば見せてもらおう。」
言葉と裏腹に日本機を見下した態度。
練習機なんだから直ぐ乗りこなせて当たり前だろ、という言葉をぐっと飲みこむ。―――あの人なら殊更見下して言うに決まってるが。
流石に自分はそこまで喧嘩上等にはなれなかった。
「サー、もう体は良いのかね?」
「ええ、ご心配ありがとうございます。ここのスタッフの尽力のお陰です。」
ユーコン国連軍基地の一室、この基地の
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