マブラヴ
1476話
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アルゴス小隊が訓練をしている場所へとやって来たが、幸い今は一通り訓練が終わった後の休憩の時間だったらしい。
4人の軍人が椅子に座って世間話をしていた。
……もっとも、正確には3人が話しており、残りの1人は所在なさげにしているんだが。
そして俺達が入って来たのを見ると、素早く3人が立ち上がり……数秒遅れて1人が同様に立ち上がって敬礼をしてくる。
問題児って話だし、多分あの1人だけ所在なさげにしてたのが、多分ユウヤ・ブリッジスだな。
現に、篁を見る視線の中には棘があるし。
「ご苦労。今日は貴様等にこのお2人を紹介する。前々から言っていたと思うが、今日からアルゴス小隊に合流する事になった、シャドウミラーのアクセル・アルマー代表と、スレイ・プレスティ大佐だ。1人ずつ自己紹介しろ」
「うおっ、マジかよ。本当にシャドウミラーの代表がやって来やがった。しかも一緒に来たのはとんでもない美人だし、羨ましいねぇ。最初はてっきり篁中尉の冗談か何かだと思ってたんだけどな」
ブリッジスではない男が小声で呟くが、幸いというか不幸にもと言うべきか、混沌精霊である俺の耳にはしっかりと聞こえている。
向こうも口の中だけで呟いた声が俺に聞こえているとは思ってもみなかったのだろう。
そのまま前に出て、再度敬礼をしながら口を開く。
「ヴァレリオ・ジアコーザ少尉であります。VGと呼んで下さい。まさかシャドウミラーの方に会えるとは思ってもみませんでした。EUのハイヴ攻略戦においては感謝の言葉しかありません」
ヴァレリオ……いや、VGがそう言って敬礼をすると、次に褐色の背の小さな女が前に進み出る。
「タリサ・マナンダル少尉です。シャドウミラーの方々に会えて光栄です」
……見た目は小生意気そうなんだが、何故かこっちを見る視線には尊敬の色が濃い。
肌の色から考えて、中東の人間か?
なら、ここまでシャドウミラーに対して好意的な理由は理解出来るけど。
次に、白人の金髪美人が前にでる。
「ステラ・ブレーメル少尉です。アクセル代表にお会い出来て光栄です」
笑みと共に、こちらもまた好意的な表情。
パイロットスーツ越しで……いや、パイロットスース越しだからこそか、ステラの男好きのする肉感的な肢体が強調されていた。
そして、最後の1人……問題のブリッジスが前に出る。
「ユウヤ・ブリッジス少尉」
短くそれだけを告げる。
……まぁ、アメリカ人にとってシャドウミラーというのは色々と複雑な思いを抱くしな。
このマブラヴ世界で国力が断トツで1位だったアメリカが、今やオーストラリア、日本、EUに抜かれてしまっている。
勿論戦術機ノウハウのように、まだマブラヴ世界の中で最先端の技術を持っている分野もある
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