マブラヴ
1476話
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ない。アクセルがやりたい事があれば、そちらを優先しても構わない」
スレイの言葉に頷くも、結局俺が何かやりたい事がある訳でないのは事実だ。
カリンダ基地の中を見て回るのも面白そうではあるが……スレイがわざわざこう言ってきたというのは、自分1人で見て回りたいと思っているのだろう。
だとすれば、俺は……
「そうだな。戦術機の挙動には多少興味がある。もう少し見させて貰ってもいいか?」
そんな俺の言葉が余程意外だったのだろう。
篁だけではなく、アルゴス小隊の面々……ブリッジスも含めて意外そうな表情を浮かべていた。
いやまぁ、確かに俺からしてみれば戦術機ってそんなに使い勝手がいい訳じゃないし、シャドウミラーで採用するつもりも当然ない。
……まぁ、技術班の資料的な意味ではそれなりに種類も多い事があって、確保してある場所ではある程度のスペースを取っているのだが。
特にアメリカから譲られた各種戦術機の種類の多さを考えれば、それだけでかなりのものがあるし。
それでも戦術機というのは技術的後進国で開発されたものだけあって、決して優れている兵器という訳ではない。
戦術機と比べれば、KMFやMSの方が余程完成度が高いし、VFは運用されてからかなり長い時間が経っている。
その辺を考えれば、一応戦術機もある程度長期間運用はしてるんだが……やっぱり技術的な問題だよな。
MSとかの技術を採り入れているとしても、色々と未熟なところが多いのも事実だ。
まぁ、それは今だけであって、この先数年、十数年、数十年と経てばマブラヴ世界の技術力も上がっていき、当然その辺も大きく違ってくるんだろうが。
特に今は他の世界からの新技術――あくまでもマブラヴ世界から見た場合――を使った兵器を幾つか輸入しており、ガン・ルゥなんかはマブラヴ世界で生産出来るようにすらなっている。
「は? はぁ、勿論構いませんが……その、シャドウミラーの戦術とは色々と違うと思いますけど、構いませんか?」
「ああ、問題ない。今回のXFJ計画に協力する上で戦術機の戦い方とかをしっかりと見ておきたい」
戦術機の戦い自体は、これまでにも何度も見ている。
当然だろう。俺達シャドウミラーは今まで幾つもの戦場をこのマブラヴ世界で潜り抜けてきたのだから。
そしてこの世界で現時点の最高の兵器が戦術機である以上、当然のようにその戦いに戦術機も参加していた。
だが……基本的に戦術機の戦いをじっと見ているようなことってなかったのも事実なんだよな。
向こうにとっては色々と癪かもしれないが。
「分かりました。……では、訓練を開始せよ」
篁の言葉と共に、アルゴス小隊が各々の機体データがインストールされているシミュレータへと戻っていく。
このシミュレー
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