第1章
やっぱり平和的解決が一番!
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後
「え?今、何て?」
「いえ、ですから私があなたより格下だ、と」
いや、意味はわかっている。只、理解が追い付かない。
「セレシア様が俺より?」
「はい。それに、私は今まであなたに敬語を使用していますし」
そういえばそんな気もする。多少の嵌め技や、失言もあったが敬語を使わなかった事はなかった。でも、それでも理解出来ない。本当───
ドウシテコウナッタ。
「理由、ご説明しましょうか?」
「───ハッ!あ、はい。お願いします」
くそ、こういう時、心読むやつほど鬱陶しい事はない。
「まず、この世界の人が最低ランクのゴミ共です」
何か今しれっと、セレシア様らしくない発言しなかった?あれ?原作とはいったい。
女神の慈愛なんてなかった。
「何か失礼なこと考えてません?後、様付けは要りません」
「続きを話しましょう。この世界を作ったのは、大創造神エニックスと言われています」
「──ん?」
おい、なんだ?会社名出てきたぞ。
話を要約すると、俺は勇者達を導き、世界を平和にするに当たって最も重要な神“プレイヤー”だそうだ。
そしてその下の地位に当たるのが女神セレシアの父、創造神グランゼニス、上はエニックスなんだとか。後、スクエアもいるらしい。
「わかった。言いたいことはよーく分かった!俺が、お前より、格上だと。だから、いいんだな?セレシアで」
「はい、勿論!」
満足そうだな。それでは、
「本題の方ですね?」
「ああ」
そう。俺が本当に聞きたいのは元の世界に戻れるか否か。
「簡潔に言います。あなたは元の世界に──」
「───戻ることはできません」
「そう………か………」
なんとなくわかってはいたけど戻れないか。
「あ…………ああ!ま、魔法の解説をしましょうか?その、魔法のパワーアップの段階なんかを!」
ふっ。何て話の逸らしかただよ。まあいいや、今回はそれで手を打ってやる。
「有り難う御座います!」
くっ。セレシアの笑顔もイイ、とか思った!
それから魔法の段階を詳しく教えてもらっていたが、少しずつ意識が遠のき、視界が黒に染まっていった。
◆
…………。う、う〜ん。
ハッ!朝か。ぐっすり寝たんだけどな、なんか全然寝た感じしねえわ。ま、とりあえずは起き──
ムニッ
──へ?なんだ?今の感しょ、く。
ふと、目線を下に落とすと片方の手で俺は自分の胸を触っていた。
「む、胸っ。俺、胸っ、触って、る」
このプニッとしていて、それでいてやわらかなこの、この感触!は、初めて触った!──
「って今はそ
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ