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HUNTER×HUNTER 六つの食作法
007話
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クラピカ、さっきの言葉ってちょっとプロポーズっぽくね?」
「えっ……ッ!!?い、いいいいや違うぞそ、そう言う意味なわけが無くてああでも支えてほしいというのは本心だが意味が違うぞ!?支えてほしいというのはその家庭的な意味では無く心の支えという意味でだな!!?」
「うーむこれが天然キャラか……」


『受験番号405番の方。405番の方、会議室へおこし下さい』
「もう来てるんだけどね、失礼しまーす」

雑談中に響いたアナウンス、必死に弁解しようとしているクラピカの声を中和するように聞こえてきたのはこれから会長が面談を行うという物だった。番号順に呼ばれるということでシャネルは一番最後、取りあえずそれまでは顔を赤くしそっぽを向いているクラピカをニヤケながら見つつコーヒーを啜っていた。そしてやってきた自分の順番、扉を開けると和室の中に一人で会長が待っていた。

「まあ座りなされ」
「んじゃ失礼してっと」

ネテロに促され向かい合うように座り込む、間には机が置かれその上には写真があった。受験者全員文の写真だ。

「まず、どうしてハンターになりたいのかな?」
「身分証明の為だな、俺ってば戸籍が無いみたいなんだわ。んでこのままだと就職とかいろいろ大変でしょ?ライセンスあれば仕事に困らないし、漸く一般人らしい生活ができると思ってさ」
「ふむなるほど、結構苦労してるのぉ」
「まあね。でもまあ割と楽しい人生だったと思う」

ほう?とネテロが興味深そうに呟いた。嘘は言っていないと感じる、間違いなしの本心からの言葉だがそれで自分を捨てたであろう親を恨んだり苦しく辛い人生だったといわず、思わないのだろうか。

「まあ苦しいと思える時もあったけど今充実してるからさ、ダチも出来たし」
「そうかそうか」

今が充実していると言った時のシャネルの笑みは素晴らしかった。それに思わずネテロも嬉しそうに言葉を漏らす、まるで学校が本当に楽しいと語る孫の話を聞いている祖父のように。

「では今一番注目しておるのは誰かの?」
「ふ〜ん……嫌な意味で44番のヒソカかな、鳥肌立つ」
「では一番戦いたくないのは?」

そう質問されるとシャネルは腕を組んで頭を抱え始めた。

「あ〜……う〜ん……」
「別に複数でもかまわんが?」
「え〜……ゴン、キルア、レオリオ、クラピカかなぁ。ダチだし、でもなぁゴンとキルアには何処か戦ってみたい!って衝動があるんだよなぁ」
「成程成程、因みに聞くが何故その二人と戦いのかな?」
「ほぼ何となく何だけどなぁ……強いて言うならゴンはなんか楽しそうだし、キルアにはちょっとした借りがあるから、かな」
「あい解った、では面接は終わりじゃ」

一度礼をしてからシャネルは部屋から出て行くとネテロは思った以上に受験者の
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