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FGOで学園恋愛ゲーム
二十一話:女性達の会話
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は、ちゃんと伝えてくれる人かしら」

 メディアは若干頬を染めながら、脳裏に浮かぶ男性の特徴を答える。
 顔はイケメンでなくていいのだ。ただ、その在り方が尊いものであればいい。
 そんな、魂イケメンの暗殺拳の使い手の教師が彼女の想い人である。

「そんな人、本当にいるんですか?」
「な! あなた宗一郎様を侮辱する気!? 鍋でコトコト煮込むわよ!」
「別に侮辱していません! それより、お姉ちゃんの方がイアソン様を侮辱しているじゃないですか! 子豚さんに変えちゃいますよ!」
「あなたという子は、どこで育て方を間違ったのかしら」
「お姉ちゃんじゃなくて、ヘカテ叔母さんに育てられました!」

 何やら魔女のような、物騒な言葉の応酬を始める姉妹。
 しかし、周りの客への配慮は考えられているのか、あまり声は聞こえてこない。
 ぐだ男の耳にはなぜか入ってくるが、日常茶飯事なので気に留めず追加注文をする。

『すいません。このツインアーム・ビッグクランチ・フラッペチーノっていうのください』
「うわ、何その、2000カロリーぐらいありそうなのは」
『天草がお勧めしてたから』
「……あいつって、時々変なことするわよね」

 名前だけで胃が重くなる感覚に、呆れた顔をするジャンヌ・オルタ。
 その頭の中では、フラッペチーノを巻き舌で言う、天草の姿が浮かんでいるがすぐに焼却する。

『エドモンからは、恩讐の彼方風ティラミスを勧められた』
「あんたの友達って変人ばっかね。あれでしょ、類は友を呼ぶって奴ね」

 最近覚えたのか、ドヤ顔でことわざを使うジャンヌ・オルタ。
 その子供のような姿に、ブリュンヒルデは無言でガッツポーズをするが、オルタは当然のように無視をする。

「要するに、あんたも変人ってわけね」
『その理論でいくと、ジャンヌ・オルタも変人じゃないの?』
「はあ? なんでそうなるのよ」
『いや、ジャンヌ・オルタも俺の友達でしょ?』

 ぐだ男が何気なく言った言葉に、ジャンヌ・オルタはポカンと口を開ける。
 彼女は、友達という言葉に慣れていないのだ。

「な、なな、何言ってんのよ、急に!?」
『私がお前の友だ』
「うそよ! あんたみたいな変人いらないわよ!」
『おお、ジャンヌ・オルタよ。友情を忘れてしまうとは情けない』
「そういうところが変人なのよ、あんたは!」

 からからと笑いながら、冗談を飛ばしてくるぐだ男に、ジャンヌ・オルタは怒鳴り返す。
 しかし、本気で怒っているようには見えず、どちらかというと戸惑っているように見える。
 それに気づいたブリュンヒルデが、クスリと笑い、助け舟を出す。

「私は恋人だからセーフですね、お姉様」
「あんたは友人以前に変人じゃない! 後、自然に恋
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