第三十六話 お墓地その二
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「身体は変わるのよ」
「生まれ変わって」
「そう、御霊は不滅だけれどね」
「だから教祖もですね」
「そう、教祖もね」
他ならない『おやさま』もです。
「うつしみを隠されたのよ」
「そういうことですね」
「死なない人はいないの」
身体は、です。
「魂は別よ」
「じゃあ魂があったら」
「そう、不滅だから」
身体は服と同じ様なものというのがおみちの教えです、こうした言葉が教祖伝に書かれていたりします。
「それはね」
「だからお墓地にもですか」
「生まれ変わっていないとね」
その場合はです。
「お墓地におられるわよ」
「そうなんですね」
「ええ、ただ教祖はね」
「はい、教祖殿におられますね」
「そうよ、あちらにおられるのよ」
「じゃあ僕達が教祖殿に行ったら教祖にお会い出来るんですね」
「そう、それでもうあちこちに出ておられるのよ」
このことが教祖の凄いところです。
「お助けに世界中回っておられるの」
「ううん、凄い方ですね」
「そう、阿波野君もお助けしてもらってるのよ」
「有り難いですね、じゃあ阪神タイガースも」
「日本一にってこと?」
「いえいえ、ソフトバンクと日本一を争って欲しいなって」
こんな変なことまで言い出しました。
「そしてソフトバンクが日本一になるんです」
「阪神じゃないの」
「僕ホークスファンなんで」
そのソフトバンクファンだからというのです。
「そっちなんです」
「そうなの」
「はい、このまま十連覇してあの巨人の忌々しい九連覇なんて忌々しい記録を越えたいですね」
何かえらく巨人が嫌いみたいなのでそのことを聞きました。その間も少しずつですがお墓地の方に向かっています。
「日本シリーズでも勝って」
「そこは阪神でしょ」
阪神ファンとして阿波野君に突っ込みを入れました。
「何といっても」
「ですから僕ソフトバンクファンなんで」
「関西人なのに?」
「はい、母が佐賀、九州出身で王さんのお話読んで好きになったんで」
「王さんは巨人でしょ」
「今はホークスにおられますから」
確かにその通りでフロントにおられます。
「だからなんです、野球も好きですし」
「ホークスの野球が」
「あの勝負を最後まで投げ出さないで打って打って打ちまくる」
ホークスのことはよく知らないですけれど強力打線が売りのチームみたいです。阪神は伝統的に打線が弱いので聞いていて羨ましいです。
「その野球がいいです」
「そうなのね」
「いいですよ、ホークス」
笑顔で言う阿波野君でした。
「暫くクライマックス勝てませんでしたけど」
「ああ、優勝してもよね」
「はい、けれど最近は勝ってますし」
「それは何よりね、阪神なんてね」
クライマックスに毎年みたい
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