暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーアクセプター-孤高の望喰者-
望み喰らいし魔法使い
[8/16]

[1] [9] 最後 最初
!」

皇巳の前にシーサーペントが突如として現れ、彼の動きを無駄だと罵りながら立ち塞がる…。

『最早貴様は死を確定されし存在…今更「妹が生きている」など言う不確定な希望に縋って何になる?このまま我にその魂を喰われて楽になった方が「…せぇよ…!!」何…!?』

確かに水色の光から琉妃の声が聞こえているのは事実だが、本当に生きている確証までは無く、またもファントムの罠の可能性もある…。そんなシーサーペントの言葉に、皇巳は何かを呟きながら顔を上げ…

「うるせぇつってんだよこの海蛇野郎!!何が無駄だ!!何が喰われて楽になれだ!!琉妃が生きてるかどうかは俺が判断する事だ!!例えこの先の光がどんな物であろうと…俺は、俺の信じた可能性って希望に喰らい付く!!」

先程までとは打って違い、眼を大きく見開き自分の行動に否定の言葉を投げ掛けるシーサーペントに怒号を飛ばす皇巳。シーサーペントの塞ぐ先に見える光に僅かな可能性があるのならそれに手を伸ばす。それが皇巳の信じる「希望」である…。

『グハハハハハハハ!!!!面白い!!希望か絶望か解らぬ物でも可能性があるならば喰らい付くか!!その貪欲な思想…実に気に入ったぞ!!人間よ…儂と「契約」せぬか?』

「契約だと…!?」

『左様。我が魔力により魔法使いとなり、貴様の妹を生き返らせるチャンスをくれてやろう。但し、代償として儂をその身に宿し、魔力を供給し続けねばならぬ…。』

皇巳の信念に興味を持ったシーサーペントは高笑いし、自身を宿し魔力を与え続ける見返りとして彼に「魔法使い」になる契約を持ち掛けた。シーサーペントを宿す…即ち親の仇と同じファントムを自分の肉体に住まわせる事になるが、同時に琉妃を救う手立てにもなるやも知れないが、皇巳の答えは只一つ…。

「毒を喰らわば皿までだ。その契約…喰らってやるよ!!」

魔法使いの資格と言う名の皿を、ファントムと言う名の毒ごと喰らう覚悟でシーサーペントととの契約を了承した…。

『契約成立だ…!!ならばこの先へと進め!!それが希望か絶望かは自分の眼で確かめるが良い!!』

契約を交わした証として、青紫色の光に包まれた皇巳は、シーサーペントが道を開けた瞬間、超スピードで水色の光へと向かって行った。その光は鬼が出るか蛇が出るか…?






「……ッッ!!」

『む…!!自力でファントム化を止めたか…!!』

全身に覆われた紫色の罅が消え去り、青紫色の光を纏いながら此方を睨み付ける皇巳を見て、口調こそは冷静だが彼のファントム化の失敗を悟り眉を顰めるスケルトン。

「可能性が僅かでも見えたのなら…俺はそれに喰らい付く…!!例えそれが希望だろうと…絶望だろうとなぁっ!!」

【D
[1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ