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仮面ライダーアクセプター-孤高の望喰者-
望み喰らいし魔法使い
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した槍のオーラを纏ったアクセプターライフルスピアにてミノタウロスに激しい速度で刺突する「マーメイドラッシュ」を繰り出し大きく吹き飛ばした。

『ガッ…!!魔法使い…風情ガッ…!!?』

【MANA-ACCEPT!-COME-ON】

『ジャルルルルゥゥッッ…!!』

マーメイドラッシュにより鎧の胴体部分に罅が入り、満身創痍のミノタウロスは立ち上がりながらアクセプターを睨み付けるが、マナアクセプトを発動したアクセプターから現出したシーサーペントのオーラに睨まれて言葉を失う。

『貴様の望み…』

『喰わせて貰うぜ…!!』

『ヒィッ…う…うわああああぁぁぁぁっっっっ!!!?』

恐怖し後ずさるミノタウロスだが、シーサーペントのオーラの巨大な口に丸ごと呑み込まれてしまい、その魔力は賢者の器の中の魔力の一部と化してしまう。

『ちっ…指輪は省いたのに全然溜まんねぇ…!!こんなチンタラ溜めてたら何時まで経っても琉妃は救えねぇ…!!』

これまで喰らったファントムの魔力は賢者の器に溜める分とアクセプターリングに変化させる分、そしてシーサーペントの食事と分割していたが、ファントムの指輪は充分持っている為今回からそれは省略する様になったが、それでもミノタウロスと戦う前の量と変わらない事に舌打ちするアクセプター。

こんな調子では琉妃を救うのに時間が掛かってしまう。どうすればより魔力を溜める事が出来るのか…。そう模索しているアクセプターがふと周囲に目をやると…

「あ…あぁ…!!」

ミノタウロスに襲われ掛けたゲートの男性が、腰を抜かして地べたに座ったままだった。無理も無い、ファントムと言う未知の怪物に狙われ、そのファントムが魔法使いの身体から出た海蛇らしき物に呑み込まれると言う非現実的な事を目の当たりにしたのだから…。

『…そう言やこれまでゲートの事、放ったらかしだったな。』

アクセプターはこれまでファントムの魔力を奪って戦い続けているが、その何れも狙われたゲートの事に関しては無関心でいると言う、魔法使いには有り得ない思考でいた。そして今、初めてゲートに目を向け、彼に向かって歩いて近付きながら左腰に結んだ一つのアクセプターリングを取り出す…。






「どんな事をしてでも琉妃を救い出してやる…!!」

皇巳は自分の目的を改めて口にしながら、ミノタウロスと戦っていた場所から立ち去って行く。しかし、何故かその場にミノタウロスから救った筈のゲートが存在せず、何やら引っ掻いた様な赤い爪痕が残っていた。

(フフフ…人間よ。貴様は儂と契約する際、「希望や絶望を喰らってでも可能性に縋る」。そうほざいたな?今日その信念…しかと見させて貰ったぞ。)

アクセプターシーサーペ
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