序章 カルデア
サーヴァントになったようです
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「うん、また呼びに来るね」
そう言い残してマスターは走り去っていった
「…さて、他にどんなサーヴァントがいるか把握しないといけないな…」
この世界にも相性というものは存在するのだろうか。あるとしてもバーサーカーのオレにはあまり関係ないが
そんな思考をしていると向こう側の通路から赤い外套をひらめかせながら男が歩いてきた
「…おや、新しい英霊か?」
…見覚えのある顔、声。誰しもが知るサーヴァント
「ああ、そうさ。バーサーカークラス。…ここじゃああんまり役に立たないだろうからバラしちまうか、真名をヘルヴォールっていう」
「ご丁寧にどうも。私はアーチャー、エミヤだ。よろしく頼む」
「こちらこそよろしくな」
アーチャー、エミヤ。かなり有名な英霊の一人。こいつに会えるなんて思ってもいなかった
「…言っちゃ悪いが聞いたことのない名前だな」
「ああ、私は特殊だからね。仕方がないさ」
「なるほど…ね」
「私としてもバーサーカークラスの君が流暢に話せるのにも違和感があるがね」
「同じく特殊なんだろうよ」
大体バーサーカークラスというのは総じて「狂化」というスキルを持っており、強い力を持つ代わりに理性を失う。故に正常な会話ができないのが通例だ
しかしオレには「魔剣の呪いを受けなかった」という話だ。その話がスキルに昇華している。だから理性を失わずに済んだのだろう
「ふむ…興味深い話だな。…と、用事があったのだった。すまないが失礼させてもらう」
「ああ、じゃあな」
そういってエミヤは立ち去った。…彼もいるのか、かなりの戦力があるんじゃないか?ここは…
「マスターが呼びに来るまで何をしようか。…自分の能力の把握でもしておくか?なにもできずにマスターの足を引っ張るのだけは避けておきたいからな」
それにオレ自身実際に体を動かしてこの英霊という体を動かしたことはない。記憶だけの動きでは差異が出る可能性があるしな
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