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ソードアート・オンライン?the Resurrection Lightning?
第三刀:ボス攻略会議
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指示を飛ばす男の技量に驚きながら、俺達は階段に座る。

「今日は、俺の呼び掛けに応じてくれてありがとう!知っている人もいると思うけど、改めて自己紹介しとくな!俺は?ディアベル?、職業は気持ち的に?ナイト?やってます!」

すると、「ほんとは?勇者?って言いてーんだろ!」等と声が上がる。
当然、そんな機能は無いので本当に気持ちなのだろう。

「さて、こうして最前線で活動してる、言わばトッププレイヤーの皆に集まって貰った理由は言わずもがなだと思うけど……」

ディアベルは迷宮区を指し、言葉を続ける。

「……今日、俺達のパーティーが、あの塔の最上階へ続く階段を発見した。つまり、明日か、遅くとも明後日には、ついに辿り着くってことだ。第一層の……ボス部屋に!」

どよどよとプレイヤーがざわめく。当然、俺とコペルも驚いた。

「もうそこまで攻略されてたんだね……」

「……そうだな」

迷宮区がそんなに進んでいたのにも驚きだが、ディアベルの行動自体にも驚きだ。流石はナイトを名乗るだけある。

「一ヶ月。ここまで一ヶ月も掛かったけど……それでも、俺達は、示さなきゃならない。ボスを倒し、第二層に到達して、このデスゲームそのものも何時かきっとクリア出来るんだってことを、はじまりの街で待ってる皆に伝えなきゃならない。それが、今この場所に居る俺達トッププレイヤーの義務なんだ!そうだろ、皆!」

再びの喝采。ディアベルと言う男、言う事に関しては非の打ち所は全くない。そもそも、ここまで言われたなら応じないプレイヤーは存在しないだろう。俺は手を叩こうとし___。

「ちょお待ってんか、ナイトはん」

低い声がその喝采を止めた。その男は前に進み出て喋る。

「そん前に、こいつだけは言わして貰わんと、仲間ごっこはでけへんな」

ディアベルは表情を変えずに、手招きをして言う。

「こいつって言うのは何かな?まぁ、何にせよ、意見は大歓迎さ。でも、発言するなら一応名乗って貰いたいな」

男は盛大に鼻を鳴らすと、一歩、二歩と進み出て、此方を向いた。

「ワイは?キバオウ?って者や」

キバオウはプレイヤー達を見回すと、ドスの聞いた声で言った。

「こんなかに、五人か十人、ワビィ入れなあかん奴等がおる筈や」

その瞬間、ミヤビの殺気が肌で感じる程に膨れ上がる。

(何だ、この殺気……!普通じゃ、ない……!)

殺気だけで人を殺せてしまうかもしれないそれは、俺だけではなくダークも感じているらしい。慌ててミヤビを連れていった。

「ったく……コペル、あと頼む」

「うん、任せといて」

コペルは頷くと、俺はダークとミヤビの後を追う。

直ぐに追い掛けたお陰で、すぐに二人に合流できた。


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