330部分:第四十五話 激突の果てにその二
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第四十五話 激突の果てにその二
「この技もまた」
「戯言ではないか」
それはもうわかるドーマだった。
「その言葉は」
「俺は戯言は言わん」
これはまさに絶対のことだった。アルデバランにとっては。
「そしてだ」
「そして」
「俺は今真実を言った」
こうドーマに告げるのだった。
「真実をな。今その証を見せよう」
「すると」
「その通りだ。炎とて無敵ではない」
彼は言う。
「それを打ち消すこともできるのだ」
「ならばそれは」
「見よ!」
アルデバランがここで叫んだ。
「我が炎を打ち消す力。ここでな!」
「ぬうっ!」
「タイタンズノヴァ!」
アルデバランがここで放った技はこのタイタンズノヴァであった。
「これこそが貴様の地獄の炎を打ち消すものだ!」
「地震の力で俺の炎を打ち消すか」
ドーマはまずはそう思った。しかしすぐにその考えを変えた。
「いや、違う」
彼はすぐに気付いたのだ。
「そうではない。ただ地震を使うだけではない」
「気付いたのだな」
「貴様はただ何も考えず技を出す男ではない」
このことを先程のグレートホーンで己の技を打ち消してみせたのでわかっていた。
「ならば今も」
「そうだ。俺は打ち消す為に呼んだ」
彼は言った。
「これをな。見よ!」
荒れ狂い崩壊する庭園から噴き出たものは。
「これだ!」
「やはりそれか!」
「そうだ。この水こそがだ!」
彼が叫ぶその周りを恐ろしい数の滝の逆流が包んだように見えた。それが瞬く間に彼と庭園を包んでいた炎を打ち消していくのであった。
庭園の木々や花々を焼き尽くさんとしていた炎がその滝の逆流により次々と消えていく。水は全てを包み込み消してしまっていた。
さながら豪雨であった。そしてその豪雨が消えてしまった時。ドーマが放ったその炎は何処にも消えてしまっているのだった。
「俺の炎をこうして消すとはな」
「火には水だ」
アルデバランはまた言った。
「そういうことだ」
「その通りだ。炎は水に敗れる」
これはドーマもわかっていることだった。
「だが。その様にして呼び出すとはな」
「もう一度放ってくるか」
「いや」
だがドーマはそれは断るのだった。
「今はもうこれで終わりだ」
「技を放たないというのか」
「ここでは俺の炎は消された」
そしてこのことをまた言う。
「ならばだ。もう出すことはない」
「インフィニティブレイクもだな」
「そうだ。ここではもう出すことはない」
その技もであった。
「最早ここではな」
「それではどうするのだ」
技を出さないと聞いて再度問うアルデバランであった。
「まだ技があるとでもいうのか」
「ある」
今度は実に簡潔ながら確実な言葉であ
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