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うちはオビト逆行物語 [ 逆行?何それ美味しいの?] 壱
うちはオビト逆行物語 〜チームワーク、そしてライバル〜
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ような性格じゃないし、これからのためにも一応残しておきたい。
だがカカシはどうだ、今のアイツでもこの先のアイツよりも隠すのが上手いだろうし、煽るのも上手い。
・・・と言っても、煽りはミナト先生には関係ないがな。
カカシの誘導が始まる、終わりにするという言葉は本気のようだ。
カカシが誘導をしているとも知らずにミナト先生はどんどん進んでいく。
・・・あとはリン、お前が頼りだ。
「えいっ!!!」
「っ!?」
リンが上から出てきて先生を軽く押す。
先生はまさかリンが上から来るとは思ってなかったようで、簡単に下に落ちていく。
だが流石は先生だ、すぐに体制を立て直そうとする。
「今だ!」
その一瞬が、命取りになる。
この''戦い,,は俺たちの勝ちだ。

「・・・まさか本当にオビトの作戦で勝てるとは。」
「な?上手くいったろ。」
ドヤ、とキメ顔をしたが無視された。
「うん、今回は本当に驚いたよ、まさかオビトの作戦だったなんてね、チームワークもいい感じだし思ったより大丈夫そうだね。」
地面にペタリ、と座り込み頭を掻く先生。
してやったり、とリンがそんな顔をしていたので頷いて俺も笑っておく。
俺らの問題はカカシと俺の関係だけだったからな。
カカシが何かいっても、俺が1歩引いて、その意見を肯定していればいい。
そうしていけば上手くいくだろう。
カカシも心を開いてくれる、きっと。
これが俺のアカデミーの頃との最大の違いだ、カカシ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まさか本当にオビトの作戦が上手くいくなんて思わなかった。
オビトの考えた作戦は実に有りきたりであまりいい案とは思わなかった、けど。
あの人の裏を欠く、なんて黒みがかった笑顔を見せられた時にはこいつは本気なんだなと思ったし。
あとなんか知らないけどいまのオビトは結構頼りになりそうだと思った。
正直、アイツの作戦がここまで上手くいくことすら悔しい。
オビトは変わったんだ、ヘタしたらアカデミーに入学する前から少し印象が変わってたかもしれない。
それが、悔しい。
俺は何か変わったか?いや、変わってない。
誰よりも先に下忍になっただけだ、そのくせ特になにも変わっちゃいない。
追い抜かされた、急激に。
・・・もっと、強くならなきゃ。
父さんのように、はたけの名を汚さぬように。
「カカシ?どうしたんだ?」
そのためにはまず、
「お前を越えてやるよ、オビト。」
追い抜かされた分、追い返してやる。
その意思を込めて人差し指をオビトに向けてつきさす。
認めたんじゃないからな、俺は。
無意識に口がニヤついているのが、なんとなく分かった。
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