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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
チワワとキツネ
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知れていない。わかっていることといえば、周囲の人間も知っているようなことだけ。

(やっぱりソフィアにはこれしかないよね)

しかし、ソフィアには確実に相手が誰なのかを見極めることができる方法が存在する。それさえ出来れば、ソフィアの勝利は確実だ。

「ねぇ?本物のシェリアか簡単に見分ける方法があるんだけど、協力してくれない?」

チワワに詰め寄るように接近していくクマ。チワワはその威圧感に押され、思わず後退りをする。

「お尻触らせてくれない?」
「!?」

ソフィアのまさかのお願いに、大慌てでお尻を隠して首を振るチワワ。

「いいじゃん、ちょっとくらい。いつもやってることだよ?」

一歩、また一歩と詰め寄っていきチワワを壁際へと追い詰めていく。後ろを気にしていなかったチワワはついに、壁に背中をつける格好になってしまった。

「お願い、シェリア」

額と額を合わせて逃げられないようにするソフィア。それで覚悟ができたのか、チワワは振り返り壁に手をつけると、お尻を突き出す。

ニヤッ

その姿を見て笑みを浮かべたソフィアは、ゆっくりと差し出されたお尻へと手を伸ばす。彼女の手がそれに触れた瞬間、チワワの体が小さく震えたのが伝わってきた。

(あれ?この感触・・・)

しばしお尻を撫で回し、感触を確かめていると少女は一つの結論に至った。

(これ、シェリアじゃないや)

何度も何度も触ってきた少女の感触を彼女は確実に覚えている。そのため、今自分が触れているものが天神ではないと見分けるのにそう時間はかからなかった。

「見つけた、81番ユウカ・スズキ」

自分がソフィアだと知っていたこと、シェリアがまだ未回答だと知っていたことからこの人物は敵プレイヤーユウカだと断定しコールを行う。それが誤った回答だとも知らずに。

『ソフィア選手不正解!!これより五分間、またはユウカ選手が回答するまで回答することができません!!』
「!?」

場内に響き渡ったアナウンスに驚愕し、声の聞こえる上空を見上げる。そのすぐ後、少女は目の前のチワワへとすぐに視線を戻した。

「え!?もしかしてリオンさん!?」

彼女の問いに一切答えようとしないチワワだったが、それ以外には考えられないと少女は奥歯を噛み締めた。

(シェリアって答えたのは偶然!?それとも何か意図があったの!?)

自身の読みが外れたことで悔しさを露にしている少女。一方のチワワはしてやったりの表情を浮かべていたりする。

(シェリアと答えたのはギャンブルだったが、うまく成功してよかった)

リオンは役割を果たせたことに一安心すると、すぐさま次の行動へと移行する。

(この五分のうちにユウカと合流する。俺が行くまでにユウカ
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