暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
チワワとキツネ
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とを運んでいくタイプだと私は思う。おまけに、ユウカがソフィアの数字を当てたのはアナウンスで全員が知っている。もしかしたらユウカが見ているかもしれないと考えたら、ウェンディなら数字はできるだけソフィア以外には見せないように注意すると思うんだ」
「そう言われると確かに・・・」

幼い頃から彼女のことを知っている少年も、女性の推測に納得する。ウェンディはそれだけ注意深く、慎重なタイプだと皆考えているようだった。

「ソフィアがクマでユウカさんがサル・・・ミリアーナさんがネコでチワワとキツネ・・・俺の着ぐるみって一体・・・」

三人がゲームの進展を見届けている近くでは、いまだに自身の着ぐるみに納得のいかない少年が頭を抱えてうんうんと唸りながらその原因を探しており、彼女たちはその姿を見て見ぬふりをしていた。



















(さて、なんて答えるかな?)

シリルとウェンディ、どちらを答えるかにより回答の範囲が大きく変わってくる。
シリルと答えればリオン、ウェンディと答えた場合はリオン、ユウカの二拓、ソフィアはそう計算していた。彼女の中ではトビーとミリアーナはこの状況下で抱き付きを回避するようなことはまずできないと考えており、それができるのはこの二人のどちらかだと割り切っていた。
果たしてどちらと回答するのかと見ていると、チワワは意外な行動に打って出た。

右手を引いて、投げ出すようなフォームを見せるチワワを見て、ソフィアは味方であるある少女の姿を思い出した。

(え?)

チワワの行ったそれは、彼女と仲の良い天空の滅神魔法を扱う少女、シェリアの天神の北風(ボレアス)の姿とそっくりだった。

「もしかしてシェリア?」

彼女の問いを肯定するようにうなずくチワワ。それを見たソフィアは驚きを隠せず、混乱していた。

(シェリアが退場してないことを知ってる?それとも本当のシェリア?)

現在ソフィアが退場させたのはシリルとカグラ。対してユウカが退場させたのは恐らくレオンともう一人。

(あんなに早く正解を出せたのは、たぶん味方だったから。つまりリオンさんかトビーさんかミリアーナさんのうちの誰か)

ソフィアのこの推測は正しかった。しかし、それゆえに目の前の人物が誰なのか特定が難しくなってしまった。

「つまりあなたは、シェリアかシェリアのフリをする誰かってことだね?」

カマをかけるつもりでそう聞いてみるが、案の定チワワは動揺を見せない。

(本物のシェリアか見極めたいけど、どんな質問すればなんて答えるのか、イマイチわからないんだよねぇ)

二人は仲がいいことは確かだが、ソフィアがボディタッチで会話をしてきただけに互いのことをそれほど多くは
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