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俺、サーヴァントになりました
序章 カルデア
憑依、召喚

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「…あれ、俺、なんでこんなところに」
気が付くと変な空間にいた。見渡す限りの青、蒼、藍―
なんだここは、俺は確かいままで部屋のベットで転がってゲームをしていたはずだ

『お前が私の声に答える者か』
声がした。頭に直接語りかけるような声
その声を発した相手を探す。しかしいくら周りを見ても姿かたちも見当たらない

「誰だ?その言葉はどういう意味だ?」
相手を探しながら質問を投げる

『聞こえる、ということは間違いない。…私はもうこれ以上とどまることはできない。…すまない、私の代わりに…彼女に…』

「彼女、って誰だよ?っていうかお前は誰なんだよ!」

『………』
答えがない。いや、答えが聞こえない…?
…いや、なんでそう結論が出せる?

そんな自問自答を繰り返す。ゆえに俺は気が付かなかった。頭に入り込む光の球体に

「………ッああああ!?」
頭に直接流れる情報、記憶、そして存在。語りかけていた者が何者かを俺は知覚する

「サー…ヴァン…ト?」
英霊、そう呼ばれるモノ。俺が知る限りはとあるゲーム、その作品の系列に登場する架空の存在

「何が…どういうことだ…?オレ…は?」
多すぎる情報が脳のキャパシティを超える。頭が…痛い…

……。






「先輩、サーヴァントの召喚ですか?」

「うん。媒体も集まったし魔力も十分に貯まった。次のレイシフトまでに戦力は集めれるだけ集めるべきだろうしね」

「そうですね、そのほうがいいです」

「よし、それじゃあ召喚しよう」

召喚陣に触媒、そして魔力を注ぎ込む。陣がうかび、回転し、光を放つ

「……」
それを見守る二人の少女。やがて光はおさまり…一人の女性が現れる

「…オレを呼んだのは君たちか?」

「正確には私だね。…あなたは?」

「あんたがマスターね。オレはバーサーカー。…真名はヘルヴォーグ。…よろしくな」

「…よろしくね。ヘルヴォーグ」

「おっと…フルネームじゃ呼びにくいだろ。…そうだな、ヘル、でいいぞ?」

「そう?なら遠慮なく。よろしくね、ヘル」

「ああ、こちらこそだ、マスター」

かくして彼女と少女は出会う。この先の困難を打ち破るために
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